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金融教育って日本が遅れてるって思っていました。
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー、金融教育研究所の佐々木裕平です。
しばしば欧米(そして世界)と比べると、日本の金融教育は遅れている、と言われています。
そして長らく私はそう思っていました(汗)。
金融教育が遅れているのは、世界的なことでした
ところが大規模な金融知識のテストを各国で行ってみますと、点数自体には大きな差がありません。
それどころか、日本の方が借金が少なく、貯蓄率が多い、ということになりがちです。
つまり健全性が高いのですね。
すなわち、私たちが思うほど(私だけかもしれませんが)日本の金融教育だけが遅れているわけではないのです。
正しくは、日本も遅れているけど、世界全体で見てもまあまあ遅れている、ということではないかと思います。
ただし海外の方が金融教育・知識に対する自信とリスク資産率はすごい!
もちろん海外と日本で異なる点もあります。
それは、「ぼくはお金に詳しいぞ! エッヘン!」と思っている人の割合が(テストの点数はそんなに変わらないのに)海外の方がぐんと高い! ということです。
つまり、日本の人は「自分に自信がない」ともいえるかもしれません。
また海外の人は(実際はそんなに知識がなくとも)「自分に自信がある」ともいえるのかもしれません。
その性格の差も手伝ってか、日本では資産全体に占める預貯金の額が多めです。
一方で海外では資産全体に占める投資額(リスク資産の額)が多めです。
金融教育と自信過剰は大きな関係がある
自信過剰は、行動経済学でも重要な要素です。
自信があると、頻繁な売買をしがちで損をしやすいです。
市場はランダム・ウォーカーですから。
一方で、自信がないと投資そのものを行わず、資産が増えません。
特に日本ではゼロ・マイナス金利ですから。
自信のある・なしが大切なのではなく、金融知識のある・なしこそが真に大切なのでは
私は自信のある・なしはどちらでもいいと思います。
大切なのは、合理的な金融知識、お金の教養を身に着けることだと思います。
知識・リテラシーさえあれば、適切な投資額・貯蓄・資産形成が行え、長期的には個人の老後の資産形成がなしえやすくなると思います。
金融教育こそ、いまの、そしてこれからのこどもたちには大切なのではないでしょうか。
私は毎日、そのことを考え、勉強し、微力ではありますが、講演や執筆活動を通して、金融教育を行っています。
まあ、ほんとに微力なのですが(笑)。
もっと日本中の学校や企業で頻繁に講演ができれば、明るく生きられる人が増えるはず。
たぶん。きっと。
それではまた。