Contents
無差別曲線の接する接点ポートフォリオの正体は、市場平均?
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
三か月ほど前から髭を伸ばし始めました。
若く見られるのが、少し困るので(説得力が乏しくなる?)生やしてみた次第です。
こんな感じです。
ただ、コロナウィルスの影響により、新しい生活様式となり、今後数年? 程度は外出時にマスクの着用がマナー化すると予想されます。
そのため、ひげを伸ばしても、マスクをし続けているため外部の方には誰にも気がつかれない、とは思いますが(笑)。
まあ、昔から若く見られるのがコンプレックスの一つでしたので、誰からも見られなくとも、自己満足にはなります(笑)。
一番良いポートフォリオの組み合わせは無リスク資産と接点ポートフォリオの組み合わせ
さて、現代ポートフォリオ理論の分離定理では、
- 無リスク資産(例えば預貯金)+接点ポートフォリオ(株式)の組み合わせで、投資家の最適ポートフォリオが作れる
となっています。
早い話が、投資家の効用やリスク許容度に関係なく、上記の組み合わせの比率の変化で、どんなのにも対応できまっせ! いや、ホンマに! というわけですね。
接点ポートフォリオの接点とは、投資家の無差別曲線が接する点
ちなみに接点ポートフォリオの接点というのは、筆者の理解では投資家の無差別曲線が接する点、という認識です。違っていたらご容赦ください。
「無差別曲線ってなんやねん」
無差別曲線というのは、投資家の効用曲線のことです。
いわば「満足する気持ちを描いた、現実にはないし、肉眼で確認できない曲線」というところでしょうか。
まあ、早い話が、「概念上のグラフ上でその満足線が当たるところが、接点ポートフォリオ」ということですね。
無リスク資産の割合でリスクのコントロールは容易にできる
でも、どうして投資家の効用やリスク許容度に関係なく、無リスク資産と接点ポートフォリオの割合の変化ですべての投資家に対応できるポートフォリオができるのでしょうか。
その理由は、筆者が考えるにリスクのコントロールが段階的に、容易に、わかりやすく行えるからだと思います。
例えば金や国内外の債券、国内外の株式、国内外の不動産が入り複雑なバランス型のポートフォリオがあったとします。
これのリスクと期待リターンはいくらなのか? といわれても、正直ピンときません。
ところが、無リスク資産(預貯金)と接点ポートフォリオなら、リスクと期待リターンが分かっています。
しかも、二種類しかないのですから、%をいじるだけで小刻みなリスクコントロールができます。
そのため理論上は投資をしない人からリスク大好きな人まで、すべての人の満足するポートフォリオができる、というわけです。
※リスクが大好きな人は、理論上はその無リスク資産と接点ポートフォリオを結ぶ直線上で借金をして行うことで、より大きなリスクを背負える、という解釈ではないかと思います。
接点ポートフォリオの正体とは?
では、その接点ポートフォリオとは何でしょうか。
- 現代ポートフォリオ理論の推論では、(強引であり、疑問が残るが)次のように展開されるようです。
1.すべての投資家は株式投資に関しては、(効率が良いので)接点ポートフォリオを購入する(はず)(分散投資をするとリスクが下がるので、みんな分散投資をしたいはず:これは平均的な人間がリスク回避型であるという前提なのかもしれません)
2.だから接点ポートフォリオ以外の個別株式は、誰も購入しない(はず)
3.誰も購入しない株式は市場に存在できない(事実)
4.だから【株式市場そのもの=接点ポートフォリオ】となる(はず)
5.すなわち【接点ポートフォリオ=市場の全銘柄の加重平均】(上記が正しければ)
6.それはすなわち、市場平均(=インデックス)である
となります。
接点ポートフォリオの正体は市場平均(インデックス)
まあ、早い話が、接点ポートフォリオとは、市場平均のことなのですね。
なるほど。
納得。
そりゃそうだ、という感もあります。
ただやはり、1のすべての投資家は接点ポートフォリオを購入するはず、というのは無理がありますね。
だって、少なくとも資産形成を始めたばかりの初心者だった私は、接点ポートフォリオを購入していませんでしたから。
ただ、それでもやはり接点ポートフォリオに至るまでの考え方を見ると、「やっぱり接点ポートフォリオが大事だよね。効率が良いよね」と思います。
また、やはりすべての投資家が接点ポートフォリオを購入せずとも、平均的な投資家(個人ではなく、市場で巨額の資金を動かす世界中の機関投資家)がリスク回避型で分散投資を選択すれば、それで十分に接点ポートフォリオが市場平均になるのではないかと思います。つまり、すべての投資家が接点ポートフォリオを選択しなくても、良い。
それではまた。
いつでも、どこでも、だれでも、無料で、動画で学べる【お金の学校】のお知らせ
金融教育研究所の【お金の学校】をYouTubeにて継続的にアップしています。
ブログ記事よりも、よりわかりやすく、学びやすくなっています。
よろしければ、ご覧ください。
また、チャンネル登録や「いいね」をしていただきますと、とてもうれしいです!
どうぞよろしくお願いいたします。