こんにちは。金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。
筆者は金融教育研究所という事業所を運営しています。
設立したのは2013年4月1日ですので、気が付けば12年が経ったことになります。
設立当初から次の三つのことを柱に掲げてきました。
- 金融教育研究所は、金融リテラシー(金融教育)の普及・啓もう活動を推進します
- 金融・保険商品の販売・勧誘・斡旋はしていません
- 中立・公正な立場からの情報発信と、最新の金融知識の研鑽に努めます
この縛り・・・・・・今思えば、全然お金儲けに向いていません(笑)。
非営利法人(NPO)でもないのに、非営利団体のような目標を掲げてしまいました。
ですから、設立からかなりの年数は大赤字の日々でした(笑)。
でも、なんだか「楽しい!」ので、「ずっとやるぞ!」と決めていました。
そして不思議なことに「いつか必ず金融リテラシーの教育に光が当たる日が来る」という予感のようなものが最初からありました。
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iDeCoの名称決定や、NISA制度より昔から活動しています。
2013年は、金融教育という概念自体が乏しい時代だったと認識しています。
iDeCo(個人型確定拠出年金)の名称が決まったのが2014年で、NISA制度が始まったのが2016年です。
ですから、まだまだ
- 投資はギャンブルみたいなものだ
- 投資は危ないからよしなさい
という雰囲気が強かったのを覚えています。
公民館などで、子ども向けの講演をする場合は、「金融教育? ああ、お小遣い教室ですね」としばしばいわれました。
それももちろん悪くはないのですが、もっと金融・経済の面から将来の資産運用のことをお伝えしたい気持ちが強かったです。
何しろ、早い人(こども)では数年後には社会に羽ばたいていくのですから。
それから学んでいては(遅くないのですが)、時間がもったいないです。
できるだけ早めに行動に移せた方が、本人の経済状況と人生の選択肢が増えると思います。
なかなか伝えたいことが伝わらずにもどかしい思いをする日々が続きました
依頼されて企業でセミナーを行っても、(特に退職が近いご年配の方は)あまり真剣にお話を聞いてくれません。
講演中に、投影されるプロジェクターでご年配の方が影絵(手で影を作る)をされたこともありました。
市民向けの公開講座では、講座の後に個別に「で、本当は何の金融商品を売っているの?」と聞かれたこともあります。
お伝えしたいのは、楽しい金融知識であり、ご自分の将来をご自分で切り開いていくための金融知識なのですが、
このころの筆者は、今思えば、自分の想いと、伝えるスキル(講演スキル)に乖離が大きくあったのではないかと思います。
それから試行錯誤を重ねました。
書籍の書き方を、もっとわかりやすく、おもしろく、インパクトがあるように。
講演では、クイズを増やして、飽きさせないように、一目で図解や伝えたいことが伝わるように。
コロナ過の2020年くらいから徐々に変化が強まるのを感じました
2020年前後くらいからでしょうか、iDeCoやNISAという文言がだいぶ浸透してきたと感じました。
また、受講者の方が以前よりもより一層「前向きに・積極的に」お話を聞いてくださるようになってきたと感じました。
そして2024年に新NISAが始まりました。
これがとても影響力が大きかったと、個人的には思います。
メディアやSNSの影響もあり、多くの人が投資に興味をもち、実際に始めるようになったと思います。
実際、2024年、そして2025年と中級編のご依頼が多くなりました。
もう、投資未経験者・初心者だけではなくなってきたのですね。
できるだけ毎日勉強を続けています。というか、それをしないと成長しない・・・・・・
こうして、いまのところ、12年間ほど、一応プロ? としての金融経済教育家として生活をしていますが、
「まだまだ全然勉強が足りない・・・・・・」
と日々感じています。
何しろお金のジャンルは幅広いです。
- 量子力学(ランダムウォーク理論から、多重世界のコペンハーゲン解釈にまでつながってしまう)
- 行動経済学
- 経済学
- 確率論
資産運用に関する、補完的、そしてより深く楽しいところを学ぼうとすると、どんどん勉強対象が広がってしまいます。
と同時に、日々更新される様々な制度など。
そして、基本的な各種の投資対象・・・・・・
たぶん、何歳になっても勉強が終わらないと思います(笑)。
でも、そのぶん、勉強すればするほど、書籍や講演でお伝えできる内容が楽しくなっていくことも実感できます。
これからも頑張りまーす!