ポートフォリオ効果とは

値動きの異なる金融資産を保有すると、単品で持つよりもリスクが下がるのがポートフォリオ効果の一例

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

現代ポートフォリオ理論では、分散投資が重要ということになっています。

なぜでしょうか?

その理由の一つがポートフォリオ効果です。

ポートフォリオ効果というのは、乱暴に言いますと、「異なる値動きをする投資対象を二つ以上保有すると、単品で持つよりもリスクが下がる効果」を差しています。

なんだか良く分かりませんね。

 

リターンは加重平均したものになる

例えば、期待リターン(統計的な平均リターン)は、分散投資をすると、加重平均されます。

どういうことでしょうか?

仮に二つのコップがあるとします。

  1. 20.9℃
  2. 18.1℃

水温がそれぞれ上記だとします。

1だけを持つと、20.9℃です。

2だけを持つと、18.1℃です。

1と2を混ぜ合わせる、(つまり分散投資)すると、その割合に応じて、リターンが加重平均されます。

例えば、50:50でブレンドすると、(20.9+18.1)÷2=19.5

つまり、水温が19.5℃になります。

これが、リターンの考え方です。

つまり、投資の場合、分散投資をすると、リターンは組み合わせた金融商品(ポートフォリオという)のリターンの加重平均になる、ということです。

 

リスクは加重平均上に減少する。これがポートフォリオ効果

一方で、リスクにおいては、加重平均以上に減少します。

仮に、

  1. 20.9℃
  2. 18.1℃

のコップの水がリスク、だとします(まあ、表現に無理がありますが)。

で、この二つのコップの相関係数が負の相関にある、とします(違う値動きをするということ)。

その場合、例えば、50:50でブレンドすると、(20.9+18.1)÷2が6.5になるのです。

つまり、水温で例えると、20.9℃と18.1℃の水を割ると、6.5℃になります。魔法みたいですね。

もちろん現実の水温とは異なります。

ただ、リスクにおいては、このようなことが現実に誰にでも起こりえます

分散するだけで。初心者にも、もちろん。

これが、リスクの考え方です。

つまり、投資の場合、分散投資をすると、リスクは組み合わせた金融商品(ポートフォリオという)のリスクの加重平均以下になる、ということです。

これがポートフォリオ効果です。

1990年ノーベル経済学賞受賞 ハリー・マーコウィッツ先生。

とても有名な効果であり、現代での投資、資産形成を考える上で、非常に重要な考え方でもあります。

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