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投資を始める前に解いておきたい誤解とは?
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー、佐々木裕平です。
当事務所は投資初心者・未経験者の金融リテラシー向上のために
定期的に投資「超」入門セミナーを行っています。
その中でも時々、印象深い質問・ご意見があります。
投資って損しますよね?
「はい、損をすることがあります」
これは大事なポイントですね。
投資をすると、元本を下回る成果を招くことが多々あります。
・・・こう言うと、
「やっぱり損をするのが怖いから、投資はやめよう(でも興味はある)」
という反応が返ってきます。
至極当然の反応です。
ここで恐怖心を感じないのはかえって危険です。
①損をしないと、得をする機会がない?
ここで、いったん頭を柔らかくして考えてほしいのですが、
損と言うのは、ある偏った見方でもあります。
そもそも、金融商品と言うのは、値段が上がったり下がったりを繰り返すモノです。
一本調子で上がりっぱなし、下がりっぱなしと言うのは、
あることはありますが、全体で見れば、順繰りに繰り返すモノです。
そして、損をする時、つまり、金融商品の価格が安い時がないと
得をする時、すなわち、価格が高い時もないのです。
投資では、損得というものは、コインの表と裏のような存在と言えるでしょう。
格言っぽく言えば
- 「損が無ければ、得がなく、得が無ければ、損が無い」
という感じでしょうか。
投資初心者の方は、損を過剰評価せずに、正しく、損を理解するようにしましょう。
(そうしないと、心理的なバイアス(ねじれ)が生じてムダな行動を取りやすくなります)
投資ってギャンブルですよね?
個人的な見解ですが、長期投資はギャンブルとは違います。
ギャンブルとは、短期的であり、一方的に損をするものです。
まず、代表的なギャンブルである、パチンコ・競艇・競馬などを見てみましょう。
下のイメージ図をご覧ください。
パチンコ・競馬などは還元率が85~75%程度となっています。
これはつまり、みんなで1000万円出したら、
そのうち750万円~850万円くらいを返すよー(^◇^)。
と言うことです。
単純に見ても、胴元の自治体などが得をして、ギャンブラー(出資者)が
一方的に損をします。
確かに、短期的に見れば、一人勝ちするケースもあるでしょう。
しかし、長時間繰り返せば繰り返すほど、
確率は一定になり、損をしやすくなります。
これがギャンブルです。
宝くじは最悪のギャンブル
宝くじなどは最悪です。
還元率が50%を下回っていますから、パチンコよりひどいのです。
宝くじには一獲千金のロマンがありますが、
冷静に考えれば、人の心のねじれを利用した、ギャンブルです。
②長期でやらないと投資もギャンブルになりかねない
投資の場合は長期で見ると世界が成長【人口増】しますから
還元率が100%を徐々に上回っていく理論です。
- 100が減るのがギャンブル
- 100が増加するのが長期投資
- 100のままで分け合うのが、短期投資
大金がないから投資ができない
↑もよくあるご意見です。
ですが、大金が必要な不動産投資などをのぞいて
現在では毎月1万円程度から投資ができます。
20年前の投資の世界とは、大きく様変わりしているのです。
③コツコツ積立は理論的にも合理的
考えても見てください。
どうして厚生年金や確定拠出年金が毎月コツコツお金を出す形式なのか?
それはそのスタイルが合理的だからです。
大金が無いからと言って、投資をしないのはかえって非合理的ではないでしょうか。
投資なんてしなくて良いでしょう?
どうしてもしたくないならかまいませんが、
投資はギャンブルではありません。
冷静に考えてください。
- 長期でコツコツと資産形成をしていく投資は、何のためでしょうか?
- 確定拠出年金が60歳から引き出せないのは何のためでしょうか?
老後のためです。
今の60代・70代・80代は年金の額が割合良いようですが
今の20代・30代が年金受給世代になった時には
安定した生活が公的年金だけでは賄えない可能性が高いのです。
④浪費のための投資から、老後のための投資へ
投資と言うのは、お金持ちが遊ぶお金欲しさに行うのではありません。
それはギャンブルです。
本物の投資は、長期でコツコツと資産形成を目指すモノです。
60歳以降の生活費を充実させるために、プライベート年金として、
確定拠出年金や各種投資を行うのが心構えとしては健全だと思います。
まとめ
- 投資の損を必要以上に拡大解釈しない
- 短期で行うのはギャンブル、長期でするのが投資
- 現代の投資では大金は必要無い
- 投資は浪費のためではなく、老後のために考える