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裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)とは
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
本日は裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)とは、について少しだけ記してみようと思います。
裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)とは「ただ飯はない」ということ
裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)とは、「市場が仮に効率的ならばただ飯(フリーランチ)はないよねー」ということです。
どういうことでしょうか。
まず最初に、世の中にはただ飯はない、という点がポイントです。
これは、「うまい話を自分だけ見つけられないよね」ということですね。
まあ、当たり前ですね。
そのため裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)はノー・フリーランチ理論(無裁定理論)とも呼ばれるようです。
裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)でのさや取り(裁定取引:Arbitrage trade)とは?
効率的な市場では、「さや取り(裁定取引)ができまへんでー」となっています。
どういうことでしょうか。
別の言い方をすると、「ただ飯(うまいこと)はできまっしぇん!」ということです。
例えば、私がインターネット上でボールペンを買って、それを高く売ることができるでしょうか。
もしできれば、差額が利益となり(これをさや取りという)あっという間にお金持ちです。
でも現実には、みんなが価格競争をしているので、定価より高くは売れませんよね。
つまりただ飯は食えない。
また仮にボールペンの価格が低迷しているのなら、そのボールペンを買って、分解して、パーツを高く売ることができるはずです。
この場合も、もしできれば差額が利益となり、(さや取りできる)あっという間にお金持ちです。
でも現実には、もしそうなればあっという間にボールペンの価格が定価に戻って、やっぱり儲けられません。
やっぱりただ飯(ノー・フリーランチ)は食べられません。
金利も為替も、株価も理論上はただ飯が食べられないはず
そのため、金利も為替も、株価であっても、「私だけが有利に儲けられる方法・価格(ただ飯)はないよねー」ということになります。
これが裁定価格理論(APT:Arbitrage Pricing Theory)の前提です。
とっても面白いですね!
それではまた。