金融経済学でいうリスクプレミアムとは?

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金融経済学上のリスクプレミアムとは

こんにちは。

広島のファイナンシャルプランナー、金融教育研究所の佐々木裕平です。

今回は現代ポートフォリオ理論に欠かせないリスクプレミアムについて見てみましょう。

 

預貯金100円、1年後はいくら?

仮にリスクのない預貯金の金利が年間で2%だとします。

もちろんいまはほぼゼロですが(笑)。

ちなみにこのような預貯金のような安全資産の金利はリスクフリー・レートと呼ばれます。

つまり、預貯金のリスクフリー・レートが2%だったら、とここではします。

では仮にいま100円を貯金すると、一年後には何円になるでしょうか?

 

答えは102円!

リスクフリー・レートが2%ですから100円が102円になるのですね。

では見方を変えましょう。

 

1年後の預貯金102円、いまいくら?

こんどは1年後の預貯金102円がいまいくらの価値があるのかを考えてみましょう。

「そりゃ100円じゃろう!」

 

そうです。

100円です。

 

まあ当たり前ですが(汗)。

このように当たり前にリスクフリー・レートが織り込まれて現在の(理論)価値が生まれます。

では次のケースではどうなるでしょうか。

 

リスクのある株式群に分散投資したら?

今度はリスクのある株式群に投資をしたら、いまの価格(理論株価)はどうなるでしょうか。

それはたぶん未来より5~6%+2%くらい割り引かれた価格になるでしょう。

5~6%くらいの部分は、リスクに対するおまけです。

リスクプレミアムと呼ばれます。

それに+2%というのは、先ほどのリスクフリー・レートが2%の場合の2%です。

つまり、リスクのある金融資産に対しては、リスクプレミアムが付くでしょう、と考えられます。

 

多くのニンゲンは損失回避的だと考えられる

ではどうしてリスクプレミアムが付くのでしょうか。

それは人間が損失回避的、つまり損がイヤだからです。

損がイヤだからこそ、損する可能性(リスク)のある金融資産に対しては、より割り引いた価格を要求します。

つまり、リスクプレミアムが付くのですね。

 

人が損失回避的だからこそ、株式投資などにはより高いリスクプレミアムが付く。

実に面白いですね。

それではまた。

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