こんにちは。
金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。
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結論『一番効率が良いのは全世界株式インデックス型投資信託+安全資産(預貯金など)』
経済学としての結論は、『一番効率が良いのは全世界株式インデックス型投資信託+安全資産(預貯金など)』です。
これをノーベル賞も受賞したトービン先生の二基金分離定理といいます。
なぜでしょうか?
まず、分散投資をすると、『まったく役に立たない無駄なリスクを排除できる』点が挙げられます。
実はリスクには二種類というか、リターンを生み出すリスクと、分散することで簡単に消せる「意味のないリスク」があります。
で、資産運用では、後者の「意味のないリスク」を排除することが大前提です。
だって、意味ないですから。
同じ中身のお弁当で、500円と1000円のものがあれば、誰だって(ではないかもしれませんが、経済学的には)安い方を選ぶと思います。
一円あたりから得られる効用の効率が良いからですね。
・・・何か話が脱線しました。
話を戻しまして、これをノーベル賞を受賞したハリー・マックス・マーコウィッツ先生のポートフォリオ効果といいます。
分散を徹底すると、全世界の株式に分散投資をすることになります。
すると、期待リターンを生み出すためのリスクのみが残ったマシな状態となります。
で、後は、預貯金との配分比率でリスクと期待リターンをコントロールできます。
実にシンプルです。
ちなみに、債券投資信託や、バランス型投資信託では、ダメです。
効率が落ちます。
学術上は、全世界株式インデックス型投資信託と預貯金、が正解となります。
この辺は、過去のブログでも何度か記しましたね。
ご興味のある方はこちらからどうぞ。
初心者向けの全世界株式インデックス型投資信託での運用に慣れて(飽きて?)来た人向けの【趣味】としての投資だけど、知識的には長期分散投資よりも難しいので中級者向けとなる
さて、となりますと、資産運用としてはシンプルになります。
ありがたいことです。
何しろ、誰だって、日々の生活で忙しいですからね。
わざわざ時間と労力を割いて、資産運用をするのは人生の時間がもったいないです。
資産運用としては、下記のようなほったらかしの手順となります。
- iDeCoとNISA口座を開く
- 毎月(あるいはNISA成長投資枠で一括)、つみたて投資を始める
- 投資対象は全世界株式インデックス型投資信託に統一
- もちろん並行してつみたて預貯金も行う
- 資産全体で一つのポートフォリオとして管理する
- 自分のリスク許容度内でポートフォリオを組む
- あとはほったらかしにする
- 何かするとしたら、リバランスだけする
- お金が必要な時期になったら、必要な分だけ取り崩しながら生活をする
うーん、シンプルです。
でも?
ちょっと退屈です。
資産運用が趣味として好きな人にとっては、もう一歩何かしたい、という気持ちです。
次回は、趣味としての資産運用②を見てみたいと思います。