造船太郎さんはどうしてうまくいったのか? 期待値170%の意味と、確率論としての投資【長期・分散の重要性】【佐々木裕平の投資アドバイス】

hard cash on a briefcase
先日、造船太郎さんという投資家の方が、7,000万円分ほど宝くじを買って、それを2億円超にした、という出来事がありました。
筆者はこの経緯を見て、大変すばらしいと思いました。
 
以下、解説です。
 

Contents

・確率論としての投資 

 まず、基本的に宝くじ、及びギャンブルというものは、期待値が低いです。
 
 簡単に言うと、元本割れをするように設計されています。
 
例えば、一般的な国の管理する宝くじは期待値が50%です。
これは、100憶円で買い占めても、戻ってくるのは50億円、という意味合いです。
そのため、普通のお金持ち、ファンド、年金機構などは以下に巨額の資金があっても、理論上は宝くじを買わない、ということになります。
買えば買うほど損するわけですから。
 

微小確率の拡大解釈

ちなみに、人には微小確率の拡大解釈というものがあります。

簡単に言うと、「確率が低いほど、燃え上がって、なんか自分だけは大当たりをする気がする!」というものです。

競馬の最終レースで万馬券を買う率が急激に上がることでも知られています。

造船太郎さんの確率論・統計としての戦略

で、以下想像を交えます。
 
造船太郎さんは、7,000万円超で、メガビッグという宝くじを購入されました。
この時、期待値は50%・・・・・・ではなく、なんと170%です。
 
(宝くじの仕組みには詳しくありませんが、サッカー?の勝敗や点数? などで決まる? らしいです。ただ、この時のメガビッグくじは、台風によりキャリーオーバーが連続し、賞金が繰り越され続け、期待値が増加していた)
 
つまり、一口、二口買えば、当たりハズレはするが、多数買うと、確率が味方に付きやすくなる。という状況でした。
 
例えば、100憶円で買い占めると、計算上は、170憶円になる計算です。
そして、見事、理論通りに、7,000万超が2億円超になった、というわけですね。
 
お見事です。
これは、確率論と統計がある程度わかっていないと、やろう、という気持ちになりません。
また、仮にそれが分かっても、一回しかない人生で、それを実行に移す、という勇気が素晴らしい、と思いました。
 

ちなみに、株式投資も確率論として、現在では考えられています。

 株式の場合、期待値は105%+長期金利くらいです。
そのため、短期や個別株に集中投資だと、当たり外れが大きいです。
ですが、分散をしっかりすると、統計の力が働き、確率が味方に付きやすくなります。
だから長期・分散が大切になるのですね。
一般的な投資家にとっては、やはり、
分散の徹底してある、全世界株式インデックス型投資信託を購入し、つみたてにせよ一括投資にせよ、長期間ほったらかしにすることが、確率論として正しいのではないかと思います。

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