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コロナショックの影響で市場は大きく下落していますが
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー、金融教育研究所の佐々木裕平です。
この世の中にはある意味「資産形成の達人」という人々がいます。
それは特別な能力を持った人々・・・ではありません。
ある程度の金融知識を持った人々です。
資産形成の達人の周りにはいつも助けてくれる親切な人々がいる
とはいえ、資産形成の達人であっても、何か凄いことができるわけではありません。
基本的に「安く買う」ということができるかどうか、それだけが資産形成の達人か否かを分けます。
これはイデコやつみたてニーサであっても、基本的に同じことです。
それでは資産形成の達人を達人足らしめるのは何でしょうか?
それは親切な人々の存在です。
資産形成の達人にとっての親切な人々とは?
この親切な人々というのは、どんな人でしょうか?
それは資産形成の達人に「非常に安く・割安な価格で株式の市場平均など」を売ってくれる人々です。
「私は利益がいりません。どうぞ資産形成の達人さん、私たちの持っている株式などを安く買ってください」
そう言って、金融危機時などに「安く買わずに」「安く売ってくれる」人々です。
資産形成の達人たちは、「えー! ありがとう! ほんとにこんなに安値でたくさん売ってくれていいの? なんだか悪いなあ。これでさらに私たちは(将来)お金持ちになれるよ! 本当にありがとう!」
と思っていると思います。
なにしろ親切な人々は自分の利得をさておいて、自分は損をしてもかまわずに、資産形成の達人たちに安く売ってくれるのですから、まさに「親切な人々」です。
金融経済学的に、人には効用の単調性があるはずだが・・・
金融経済学では人には効用の単調性がある、ということになっています。
それは簡単に言うと「お金はたくさんあった方がいい。だから増やすよ! お金持ちを目指すよ!」という性質です。
資産形成の達人はこの性質通りの人々です。
ところが先ほどの親切な人々は、どういうわけかこの性質とは真逆の選択肢を選びます(本当はお金を大きくしたいと思っているのにも関わらず)。
資産形成においては「安く買う」ことが大切。
それは多くの人が分かっています。
それでもなぜか多くの人は「親切な人々」になってしまいます。
本当に人間、そして行動経済学というのは面白いものです。
それではまた。