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テーマ投資で、追加的なリターンが得られる? 得られない?
初心者向けの投資の一つとして、テーマ投資というものが挙げられることがあります。
これは、旬のテーマに関連する複数の株式に少額から投資できる、
というサービスを指すことがあります。
ですが、本当に初心者向けなのかどうか、考えてみましょう。
テーマ型投資とは?
まず、テーマ型投資とはどのようなものでしょうか?
これは、現時点での注目されているジャンルなどに投資をするものです。
例えば、
- 自動運転の自動車
- カジノ
- 仮想現実(VR)
- ドローン
- 空飛ぶ自動車
などですね。
話題なのだから、
これから株価も上がるだろう(上がる気がする)、
という思いが入っているのかもしれません。
旬のテーマは、裏返せば、一過性?
ただ、ブームはいずれ去ります。
何事もそうですが、栄華盛衰です。
いまが良い、ということは、
裏返せば、これから悪くなるかもしれない、
という一面を併せ持っています。
昔の旬は、どうなったか?
- 百貨店
- 鉄道
- 映画会社
仮に、上記3つのテーマ型投資があったとします。
あなたは、買うでしょうか?
上記3つは、今が旬、とは言えないかもしれません。
ですが、昔は旬でした。
上記のジャンルの会社がプロ野球のチーム名を冠していたこともあります。
その時、まさに旬のテーマ型だったわけですね。
でも、もしもその株を旬の真っただ中に高値で買っていたら?
人気があるからこそ、追加的なリターンが得られない?
また、人気があるジャンルのテーマ型というのは、
みんな知っています。
ということは、みんなが旬のテーマから得られるであろう追加的なリターンが
欲しいから、みんなが買います。
すると、すでに現在の株価はそれを織り込んだ、
高い水準にある、と考えることもできます。
つまり、人気のテーマ型だからこそ、
追加的なリターンが期待できない のですね。
反対にいうと、いまは旬ではないけれども、
これからテーマ型になるだろう、というものは、
事前に買っておけば追加的なリターンが期待できるかもしれない、ということですね。
ただ、それが何かは事前に分かりませんし、
普通の人に分かるようであれば、それは誰にでも分かり、やはり織り込んだ価格になり、
追加的なリターンが得られない、というジレンマになりますが。
まとめ
このように、テーマ投資は、必ずしも投資の初心者向けとは言えない一面があります。
(別の見方をすれば、良く分かっていない初心者に売りやすいサービス(売り手にとっての初心者向け)と
見えなくもありませんが)
投資を考える時は、常に相手や商品を疑ってかかるクセを付けるようにしてみるのが
良いかもしれません。