筆者も仕事上、資産運用の書籍を書いています。
勉強をするだけでは生活資金を得ることができないからですね。
さて、多すぎる情報は、かえって判断を間違えやすくすることがあります。
書店へ行けば(といっても、近年書店は減少傾向で、オンラインで買うことが多いですが)
大量の資産運用の関連本があります。
その中から、本当に自分に必要な情報を得ることが大変難しいです。
また、勉強が進めば進むほどに、多くの書籍が「知っている内容」だらけになってしまいます。
分厚い、海外の著者の本で、新しい知識が一つあれば、ありがたく、
二つ以上あれば、それは大変ありがたい書籍、というのが現在の筆者の感想です。
ただ、どれだけ勉強をしても、運用の正解は基本的に変わりません。
・運用の正解は、ほったらかし
これに勝る正解は、統計的に見ても、理論的に見ても、ない、と考えられます。
また、あるレベル以上になると、勉強は無意味になる、ということも経済学では知られています。
ここでいう、無意味、というのは、『運用成績と勉強はほとんど無関係』という意味です。
ほったらかしが最適である以上、勉強しても無関係になりますし、
市場がランダムウォーク理論通りの場合、未来はでたらめなので、やはり無意味なってしまいます。
あるとしたら、「おおよそ明らかな状況」の時のみ、でしょうか。
例えば、(後から見れば明確だが、真っただ中ではわかりにくい)○○ショックなどですね。
ですが、それは判断が難しいし、発生頻度が大変低いです。
その最中に、大勢と異なる行動を取るのは、非常に勇気がいることですし、本人にとっては「博打的」なスリルを伴ってしまうのかもしれません。
ちなみに、博打的なスリルを味わって『大成功』してしまうと、脳が中毒状態を覚えてしまうと思われます。
その後も、自然と博打的な行為を行うことでしか、脳が満足を得ない、満足するまで(無限に)博打的な行為を行ってしまうのかもしれません。
それを考えると、やはり何もしない方が、ベターな気がします。