FIREとは|早期退職のこと。50歳でFIREするにはいくら必要?答えはおよそ1億円

マズローの欲求5段階説

Contents

FIREとはなんのこと? 早期退職のこと

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

私が最近知った言葉の中にFIREという言葉があります。

「FIREってなんのこと?」

と思い、早速調べてみると、どうやら早期退職のことのようです。

FIREとは経済的な早期退職のこと

FIREとは「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」の頭文字で、端的にいえば「早期退職して、お金のためにヘトヘトになるまで働く縛りから自分を解放する」というライフプランや概念を指します。

引用元:未来想像Webマガジン

「なるほど! そういうことか! 大きく共感できる!」

と昔の私なら思ったことでしょう。

ここでいう昔の私とは、引用分の中にある「お金のためにヘトヘトになるまで働く縛り」に縛られすぎいていた、かつての私です。

うつ病になって、無職になって、わかったこと

十年以上前ですが、私はかつてある企業でバリバリと働いていました。

でもうつ病になりました。

で、退職しました。

無職です。

仕事をすることがありません(笑)。

当たり前ですが、収入もありません。

貯金を食いつぶしながら生活をします。

この時の私は、「お金がない」という点を除けば「早期退職」した「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」のREだけを達成指定ました。

お金がないという点を除けばそれ以外は同じです。

自由です。

お金がかからないけど、時間があればできる前からやりたかったささやかな夢をほぼすべてかなえました。

  • 犬とのんびり散歩をする
  • 市民農園を借りて、畑を耕す
  • ハーフマラソンとフルマラソンに出る
  • ちょっと田舎に引っ越してみる
  • 図書館に通う
  • DIYで本棚を作ってみる

そんなささやかな夢をどんどんかなえていきました。

幸せでしょうか?

当初は大変に満足していました。

早期退職は必ずしもすべての人の満足度を高めるものではない

当時の私は、疲れていましたから、仕事がない状況を大変喜びました。

でもしばらくすると、非常に暇なのです。

人生における充実感が薄いのです。

それはもう大変に薄いです。

なぜなのでしょう?

後から知りましたが、人はお金だけでも、自由だけでも満足するわけではありません。

アメリカの心理学者のアブラハム・マズロー(1908~1970)によると、人には5段階の欲求があるようです。

マズローの欲求5段階説

  • 自己実現欲求
  • 尊重欲求
  • 所属と愛の欲求
  • 安全の欲求
  • 生理的欲求

これらの様々な欲求を満たさなければいけません。

そうしないと、幸せを感じないように多くの人ができています。

仕事がない状態の私では、下層の欲求くらいしか満たすことができませんでした。

だから人生が充実していない、つまり、つまらないのですね。

で、それ(幸福)を実現する手段が多くの人にとっては「仕事」なのです。と思います。

  • 自分が成長する仕事をすれば、自己実現の欲求は満たされる
  • 周囲から認められる仕事をすれば、尊重の欲求は満たされる
  • 仕事をもって、家庭を持てば、所属と愛の欲求は満たされる

イヤなのはすべての仕事ではなく、いまの仕事では?

「でも仕事はイヤだ!」

というかつての私のような人もいるかと思います。

そういう人は正確には「仕事がイヤ! なのではない」と思います。

正確には「いまの仕事・環境がイヤ!」なのだと思います。

ですから、そういう人は、頑張ってFIRE(経済的な早期退職)をするよりも、さっさと「自分がしたい仕事」に転職すると良いと思います。

そうすると、毎日楽しく働きつつ、収入も得られます。

先ほどの様々な欲求も大きく満たされます。

結果として、いまのイヤな仕事を頑張ってFIRE(経済的な早期退職)をするよりも、トータルで幸せになるのかもしれません。

もちろん効果は人によると思いますが。

50代でFIRE(経済的な早期退職)するにはいくら必要?

前述のFIREの定義が「お金のためにヘトヘトになるまで働く縛り」から解放することでしたが、それはまさにその通りだと思います。

でも、それを実現するのは並大抵の努力ではありません。

一般的に公的年金は65歳から受給できます。

つまりそれまで無収入です。

ということは、

  1. 仮に毎月30万円で生活した場合、年間で360万円が必要です。
  2. 50歳でFIRE(経済的な早期退職)するには、5,400万円が必要(15年×360万円)です。
  3. 65歳から年金が15万円受給できるとします(50歳で会社を退職しており、その後の年金を収めていないと、もっと少ないかもしれません)
  4. そうすると、65歳以降の不足分は年間で180万円です
  5. 100歳まで残り35年です
  6. 35×180万円=6,300万円の不足です。

50歳でFIREするには一億円以上のお金が必要かも

  • ですから5400万円+6300万円=1億1700万円を50歳までに用意すればオッケーです。

……あまり現実的ではありません。

凄腕のプロ野球選手や一流芸能人なら可能化もしれませんが。

そもそも「お金のためにヘトヘトになるまで働く縛り」から解放することが目的の場合、別の簡単な解決策があるのではないでしょうか。

それが先ほどの転職です。

「自分のために楽しく働く縛り」を適用すれば、目的は達成されるのかもしれません。

 

それではまた。

いつでも、どこでも、だれでも、無料で、動画で学べる【お金の学校】のお知らせ

金融教育研究所の【お金の学校】をYouTubeにて継続的にアップしています。

ブログ記事よりも、よりわかりやすく、学びやすくなっています。

よろしければ、ご覧ください。

また、チャンネル登録や「いいね」をしていただきますと、とてもうれしいです!

どうぞよろしくお願いいたします。

↓金融教育研究所 YouTubeチャンネル ここから見られます↓金融教育研究所・お金の学校

FPの先生! 小学生の私でもわかるように、お金の増やしかた教えてえや佐々木裕平

資産運用におすすめの本の内容

コマーシャルです。

新しい書籍が好評発売中です!

電子版も同時発売中です!

  • タイトル: 「FPの先生!小学生の私でもわかるように、お金の増やしかた教えてえや」
  • 定価:    1350円+税
  • 出版社:  文響社

内容を版元ドットコムから引用させていただきます。

簡単ラクチンのほったらかし投資がベスト!
難しいことは一切ぬき! 今からでも遅くない、少額からでも始められる知識ゼロからの資産づくり。


「つみたて投資って儲かるん?」「口座ってなんじゃろか?」「なんでイデコとつみたてニーサが断然おトクなん?」「本当に5000万円貯まるん?」「リスクとリターンってなんなん?」「投資ってギャンブルじゃないん?」「おすすめの証券会社はどこじゃろか?」「買うべき商品を具体的に教えてえや」


将来のお金が心配な小学生の京子ちゃんが、金育研究所でお金の増やし方を教えているゆーへー先生にみんなが知りたい疑問をぶつけます! 二人のやりとりを読みながら、iDeCoとつみたてニーサのことが1時間で丸わかり! お金の知識も貯まるお得な一冊。

好評発売中です。

資産形成がはじめての人でも安心して楽しく読める書籍となっています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

関連記事

  1. 積立ニーサの概要

    積立NISAって何のこと? わかりやすくなる10のポイント!…

  2. 将来年金はいくらもらえる?

  3. 投資家に向いている金融商品

    退職金で資産運用すべき? 定年後の必要額1億円はホント?

  4. 長期分散投資がギャンブルにならない理由は?投資・初心者・お金…

  5. 65歳までに貯金はいくら必要? 2000万円問題、対策できて…

  6. 家族とお金

    老後のお金はいくら必要?3000万円?お金がない事態を防ごう…

ブログ統計情報

  • 375,939 アクセス

ポートフォリオのつくり方

ファンドラップが不要な理由

つみたて投資の終わり方

期待リターンが面白い!

学資保険とNISAどっちがいい?

アーカイブ

最近の投稿

PAGE TOP