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日本銀行ってなにするところ?
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー佐々木裕平です。
子どもたちは夏休みですが、夏休みに日本銀行に見学へ行ってみませんか?
(各地の支店や造幣局も楽しいですよ♪)
私は、昨年、東京の旧日本銀行へ見学へ行きました。
お札を細断・・・
この画像は、何だと思いますか?
じつはこれ、お札なのです。
1万円札や5千円札・千円札などをバラバラに細断したものです。
(そういえば、2千円札ってまだ流通しているのでしょうか・・・)
・・・といっても私が細断したわけではありません。
これは、東京の日本銀行さんの横にある貨幣博物館でいただいた資料です。
(お札を勝手に細断したりするのは犯罪にあたるようです)
日銀の仕事の一つは発券銀行
細断をしたのは、日本銀行さんです。
日本銀行は、お札を発券する唯一の銀行なのですね。
(前年ながら、耐震工事中で内部の見学はこの日はできませんでした、残念!)
お札の寿命は何年?
ですから、古くなったお札も回収して、細断しています。
日本に住んでいると、お札はきれいなのが常識ですが、
海外へ行くと、お札がボロボロなのが常識であるところが多いようです。
日本銀行のお札の寿命は平均して1~2年と野生のスズメ並みの寿命です。
かなり頻繁に細断しているのですね。
お札の家に住んで、おしりを拭く?
さて、細断されたお札の行方は・・・
日本銀行さんのHPによると、
- 住宅の建材(断熱材)
- トイレットペーパー
などにリサイクルされるようです。
うーん、そう考えると、かなり私たちはリッチな生活をしている気分に・・・
なりません・・・・か?
日銀のお仕事の一つは、お金の量の調節
さて、そんな日本銀行さんですが、他にもお仕事をしています。
それは、私たち個人投資家のパフォーマンスに大きな影響を与えます。
それが、お金の流通量の調整です。
簡単に言うと、日本銀行さんは、お金という水の出る蛇口の管理者なのです。
このお金の蛇口を調節して、景気を良くしたり、悪くしたり、と管理しているのです。
景気を悪くする、というと聞こえは悪いですが、
あまり景気が良くなり過ぎると、地価が高騰して、不動産のマネーゲームが起こります。
つまり、普通の人が家を買えなくなるのですね。
これが不動産バブルの弊害です。
こういった事態を防ぐために、ニチギンさんはお金の蛇口を管理しています。
ちなみに、ニチギンさんがお金の流通量を絞ると、景気が悪くなり
個人投資家のパフォーマンスは下がります。
蛇口を全開にしているのに・・・景気が悪い?
では、今はどうなのか?
2017年現在、お金の蛇口は全開状態!と言えるかもしれません。
簡単に言うと、ゼロ金利やマイナス金利の状態が全開状態なのです。
こうなると・・・景気が良くなって、
株価が上がって・・・
個人投資家のパフォーマンスが良くなる!
はずなのです。
実際に、日銀さんが異次元の金融緩和(蛇口全開)を展開してから
株価は2倍以上になりましたね。
でも良くなったのは株価だけ、
お給料が今一つ上がらず、みんなの財布のひもも固めです。
そして、全開にした蛇口は、いつか弱くしないといけません。
もし、そうなると、株価は下落し始めるでしょう。
個人投資家のパフォーマンスは日銀の蛇口にも影響されるのですね。
今後も日銀から目が離せません。
まとめ
- 日銀は発券銀行
- 日銀がお金の量と景気をコントロールしている
- 日銀と個人投資家のパフォーマンスには無視できない関係性がある