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金融庁がFXのリスクを下げる、ってどういうこと?
※金育研究所は金融リテラシーの普及・啓もうに尽力しています。
本記事は、FX投資を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として記すものです。
2018年春に金融庁がリスクを下げる?
新聞報道によりますと、
金融庁は、2018年春にも
外国為替証拠金取引(FX)の規制を強化する方針です。
FX=外国為替証拠金取引とは、
通貨を金融商品として取り扱い、売買するものです。
株式や債券のみならず、お金そのものも金融商品になるのですね。
証拠金倍率とは?
さて、証拠金倍率とは何のことでしょうか?
それは、個人投資家が預けたお金の何倍まで取引できるかを示すものです。
この証拠金倍率のことを
レバレッジなどとも呼びます。
今は何倍まで?
一昔前までは50倍だったようですが、
現在は25倍までになっています。
これを早ければ2018年春にも10倍にしよう、というわけですね。
倍率が変わるとどうなる?
大雑把に言いますと、
倍率が25倍から10倍に低下しますと
リターンが下がります。
すると、当然、リスクもそれに応じて下がります。
誰のため?
新聞報道によりますと、
これは、FX業者の決済リスクを下げるためのようです。
現状の25倍のままですと、
相場が急変した場合に、
FX業者がダメージを受けてしまうことが起こり得るのですね。
FX取引は人気がある?
FX取引は2018年で20年目を迎えます。
- 2015年の取引金額・・・5000兆円オーバー
- 2017年の取引金額・・・4300兆円
減ってますね。
一因としては、個人投資家がFXから
仮想通貨へと流れたことが挙げられるようです。
ご注意
FX取引は、証拠金取引ができ、
一般的に短期間で損得の結果が生じやすい取引の一種です。
ただ、短期間での値動きを分かる人はいません。
プロのトレーダーであれ、
勝率は5割程度の厳しい世界のようです。
目先の利益を追求する習性が人間にはありますが、
それが合理的とは限りません。
対象が、FXであれ、仮想通貨であれ、同様です。
くれぐれもご注意ください。
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ポリシー
金育研究所は設立以来、
金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋はしていません。
常に中立・公正な立場から、
合理的な金融リテラシーの普及・啓もうを行っています。
お金と投資の知識教育(金育)は、およそすべての人にとって
必要なものですが、
残念ながら、現在の義務教育のカリキュラムには入っていません。
しかし、知らないと困るのは生活者自身です。
実際に個別相談業務を行っていますと、
多くの方が、投資に対して
- 困った勘違い
- 勿体無い行為
を行っています。
長期分散投資であっても、
多くの方が、勘違いをして、そんな行動をしているのが現状です。
合理的な金融リテラシーが普及すれば、
結果として、社会が少し明るくなるのではないか? と考え、
いつも行動しています。
小さな事務所ですので、
大したことはできませんが、
これからもコツコツと金融リテラシーの普及・啓もうに努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。