Contents
株式の投資指標を一通り学んでみましょう。
金育研究所は設立以来、金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋はしていません。
合理的な長期分散投資と金融リテラシーの普及・啓もうに尽力しています。
本記事は、個別の株式投資を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として記すものです。
本日の内容
本日は、株式の投資指標を5種類紹介します。
- PER
- PBR
- ROE
- 配当利回り
- 配当性向
一体どのようなものでしょうか?
順を追って、見てみましょう。
知らなきゃ損する? 株式投資の「ものさし」
個別の株式投資(例えば、トヨタ自動車とか、日産自動車などの銘柄)
を行うには、
市場全体の流れを把握することも重要です。
と、同時に、個別の株式自体の
- 良し
- 悪し
を判断することが重要です・・・。
ということが、投資の本や
(ファイナンシャルプランナーの教科書にも)
当たり前のように書かれていますが、
本当でしょうか?
もし、これが本当なら、誰でもカンタンに
- 良い銘柄
- 掘り出し物の銘柄
なるものを発掘でき、
あっという間にお金持ちになれそうですが・・・?
結論 それほど役に立たない
結論を先に言いますと、
これだけを(投資指標だけを)理解しても
あなただけが大儲けをすることはむつかしいです。
そりゃそうですよね。
これだけでお金持ちになれるのなら、
誰でもお金持ちになれます。
これらに相当する銘柄を買っても、
やっぱり損をしたり、得をしたりするものです。
この5つの投資指標を含めて、ちまたに出回っている
必勝法などは、実は存在しません。
うまい話にはご注意ください。
では、その前提を踏まえて、5つの指標を見てみましょう。
①PER(株価収益率)
これはピーイーアールと読みます。
正式にはPrice Earning Ratioです。
日本語にすると、株価収益率です。
これは、株価が一株当たりの純利益の何倍になっているのかを見る
ものさしです。
ポイントは、企業の収益力を計っているところです。
見方としては、
- 同業他社と比較して
- 過去と比較して
- PERが高いと株価は割高だと判断
- PERが低いと株価は割安だと判断
という内容です。
計算式は、PER(倍)=株価÷一株当たり純利益
②PBR
こちらは、株価純資産倍率です。
中身は、株価が一株当たりの純資産の何倍まで買われているかを
計るものさしです。
やっぱり割安なものを探すときに多く使われます。
見方としては、
- 同業他社と比較して
- 過去と比較して
- PBRが高いと株価は割高だと判断
- PBRが低いと株価は割安だと判断
③ROE
こちらは、自己資本利益率です。
自己資本を使って、どのくらいの利益を上げたのか?
を計るものさしですね。
高いほど、その企業の収益率が高くて好評価されます。
つまり、投資価値が高い、と言えます。
④配当利回り
こちらは、投資金額に対する配当金の割合です。
一株当たりの配当金を株価で割って求めます。
ただ、こちらは、
- 高いから良いわけでも
- 低いから悪いわけでもない
点に注意が必要です。
配当利回りが高いと、利益を企業内の成長に回していないとも取れますし、
低いと、企業内の成長に回している、とも取れますね。
⑤配当性向
こちらは、利益のうち、どれくらいを配当に
振り向けたかを見る投資尺度です。
こちらも、上記同様、
- 低いから悪い
- 高いから良い
とは一概には言えません。
ただ、傾向としては、
- 業績が良いと高い傾向
- 業績が悪いと低い傾向
にあるのが一般的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
代表的な5つの投資指標を見ました。
繰り返しますが、これらを
マスターしても、
あなたが投資でうまく行くとは限りません。
これだけでうまく行くのなら、
誰でもお金持ちですね。
まず、未経験者・初心者の方に知っておいてもらいたいのが、
(じつは)秘密の必勝法がない!
ということです。
(※裏を返せば、そこを理解するのが正解への近道なのですが・・・)
本や雑誌、新聞などにも
普通に載っている投資指標ですが、
それだけではうまくいきませんので、
くれぐれもご注意ください。
◆お礼とお知らせ
拙著 入門お金持ち生活のつくり方(こう書房)
が、Amazonさんの電子書籍ランキングで
人生論・教訓・自己啓発・倫理学・道徳部門で1位となりました。
1/28から本日までで21日間連続となりました。
関係者・読者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
ポリシー
金育研究所は設立以来、
金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋はしていません。
常に中立・公正な立場から、
合理的な金融リテラシーの普及・啓もうを行っています。
お金と投資の知識教育(金育)は、およそすべての人にとって
必要なものですが、
残念ながら、現在の義務教育のカリキュラムには入っていません。
しかし、知らないと困るのは生活者自身です。
実際に個別相談業務を行っていますと、
多くの方が、投資に対して
- 困った勘違い
- 勿体無い行為
を行っています。
長期分散投資であっても、
多くの方が、勘違いをして、そんな行動をしているのが現状です。
合理的な金融リテラシーが普及すれば、
結果として、社会が少し明るくなるのではないか? と考え、
いつも行動しています。
小さな事務所ですので、
大したことはできませんが、
これからもコツコツと金融リテラシーの普及・啓もうに努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。