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金銭信託で将来は安泰?
金融教育研究所は、金融リテラシーの普及・啓もう活動を行っています。
金融・保険商品の販売・勧誘・斡旋は行っていません。
本記事は、お金の知識教育の一環として記すものです。
金銭信託(または合同運用指定金銭信託(一般口))とは、
どのような内容なのでしょうか?
結論から言いますと、投資信託とは別物です。
投資信託とは
様々な金融商品を組み入れた金融商品
株式などを入れることができ、基本的に元本保証ではない
①金銭信託とは?
では、金銭信託とは、どのようなものなのでしょうか?
金銭信託とは、文字通り金銭を信託財産として信託銀行などに信託するものです。
信託とは、一般的には、他人に自分の資産を任せることを意味します。
この場合は、自分の金銭(不動産や株ではない)を任せるわけですね。
そして、信託銀行などが、その金銭を貸付金や有価証券などで運用します。
最終的に、預けた人がその収益と元本を受け取るものです。
これを一般的には金銭信託と呼ぶわけですね。
②金銭信託の2種類の方法
信託方法には、2種類があります。
一般的には次のようになっています。
- 据え置き方式
- 積み立て方式
1の据え置き方式は、いわば「まとめてドカン」という方式です。
この場合、1年以上であるなら、自由に満期日の設定ができます。
2の積み立て方式は、文字通り つみたてるスタイルです。
積み立て方式の場合は、最後に預け入れた日から2年間置いておかないといけません。
③金銭信託のメリット
- 積立期間
- 金額
- 受け取り期間
などを自由に組み合わせることで、様々な「資金計画」ができます。
また、金銭信託が資産運用・形成に優れているかどうかを判断するのは、他人ではなく、本人です。
様々な金融商品と比較して、本人が納得した上で行うことが重要だと思います。
良く分からないけど「なんとなく良さそう」という理由でしたら、
行わなくても良いと思います。
他に自分の希望に近い金融商品があるのにそれを選ばないのは、合理的ではないと思います。
④金銭信託のデメリット
原則として、中途解約ができません。
やむをえない場合に解約すると解約手数料がかかります。
変動金利商品です。
金利が下がるような局面では、固定金利に比べて不利になります。
いつでも良いかどうかはやはり分かりません。
この点も、自分で判断することが重要です。
言われるがままに契約するのは、考えモノです。
⑤取扱機関
- 信託銀行
- 一部の銀行
⑥いくらから預けられるの?
5000円以上、1円単位
⑦収益は? 税金はかかるの?
3月と9月の25日に決算が行われます。
その翌日の26日に収益配当金が支払われます。
- 配当金の受け取り方法は
- その都度受け取る方式
再び元本に入れて、雪だるま方式(複利)で増やす方式
があります。
資産形成(お金を大きくする)のに向いているのは、雪だるま式です。
収益配当金に対して、20.315%の税金がかかります。
※参考文献:金融商品ガイドブック2018