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自社株投資とはどのようなもの?
今回は自社株(社員持ち株会)について見てみましょう。
自社株とは何か?
まず、自社株とは何でしょうか?
これは、社員持ち株会などを通して、
自分が働いている企業の株式を保有することを一般的には指します。
別の言い方をすると、
自分のお給料で、自分の働いている会社の株を買うのですね。
つまり、自分の会社の株式に投資をするのです。
自社株投資とは?
その名の通り、投資です。
一般的には、お給料から、
毎月少しづつ積み立て投資をする形式が多いのかもしれません。
自社株だからと言って、
必ず儲かるわけではありません。
リスクに関しては、通常の投資と同じように存在します。
※投資対象が自社株だけの場合は、通常の投資よりも
分散ができていないので、良くも悪くもリスクが高まるでしょう。
企業側の思惑?
なぜ、自社株を社員が買えるようにしているのか?
※場合によっては、社員持ち株会に関しては、
投資金額(購入額・積立額)の一部を企業側が補助してくれます。
どうしてでしょうか?
それは、企業側(経営者側)の思惑があるのかもしれません
- 安定した株主を形成したい(社員が売らない、とは限りませんが)
- 社員のモチベーションを上げたい(業績が上がれば、株価も上がり、社員もうれしい)
ただ、これらは企業の思惑であり、
個人投資家としてはそれほど重要な事情ではありませんね。
個人投資家のお金がどこで働こうと、
自由なのですから。
自社株投資のメリット
やはり、社員持ち株会のメリットは、
(メリットを挙げるとするならば)
- 投資額の一部を会社が補助してくれる場合
があることではないでしょうか。
乱暴に言うと、
- 安く買える(かもしれない)
のですね。
もちろん、株価が下がって損をすることもありますが。
自社株投資のデメリット
大きなデメリットはやはりリスクの集中ではないでしょうか。
例えば、aさんがb企業に努めていたとします。
b企業の業績が悪化すると、
最悪の場合、
- aさんのお給料が減る
のと同時に
- b企業の株価もダウン
してしまいます。
ダブルパンチですね。
せめて投資先を分散していれば、防げます。
これは、同じところに
人的資本と運用資産が集中されてしまっていることが
原因で起こりますね。
投資の基本は、やはり分散ですので、
その点だけで見ると、
自社株を買うことは、
分散とは方向性が違うことになってしまいます。
ただ、現実には、自社株を会社の創成期から
社員が買って、会社が急成長を果たし、
社員がお金持ちになることはあり得ます。
個人投資家が、そのリスクをしっかりと認識して
行うのなら、自社株買いは良いのかもしれません。
自社株は買うべき? 買わないべき? 売却すべき?
- 理論上は、リスクが集中するので買わない方が良い
- 現実には、残念になることもある
- 現実には、とても大きく儲かることもある
というところでしょうか。
あくまでも個人的な意見ですが、
やはり投資の基本は分散投資ですので
自社株は避ける方が、より合理的かと思います。
ポリシー
金育研究所は設立以来、
金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋はしていません。
常に中立・公正な立場から、
合理的な金融リテラシーの普及・啓もうを行っています。
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