こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
奨学金の高校での説明会は4・5月ごろに行われることが多いです。
もらえるタイプの奨学金や、利子が付かないタイプの奨学金の申し込みも、この4・5・6月ごろ(学校によって異なる)が締切です。
奨学金を借りたいという人は、「進路や志望校が決まっていなくても、まずは学校で開かれる奨学金説明会に出てください!」
出忘れた人は、一日でも早く、担当の先生に相談してください。
最新の正確な奨学金の内容については、
日本学生支援機構 JASSO(ジャッソ)のHPでご確認ください!
本記事は、筆者(佐々木)の備忘録的に記すものです。
Contents
奨学金の返済がきつい時に、放っておくとどうなる?
今回は、学生時代に借りた返すタイプの奨学金の返済がきついときに、放っておくとどうなるのか? についてみてみましょう。
ちなみに奨学金の毎月の返還額と期間は、借りた金額によって、自動的に決まります。
一般的に9年~20年の間で返します。
一例として、大学4年間で500万円くらい(毎月10万円くらい)借りた場合、20年間で毎月2万円くらいを返済するというイメージです。
延滞が3カ月を超えると、ブラックリストに載る
毎月2万円というと、初任給が20万円程度の新社会人には厳しい金額となります。
それは、額面が20万円でも、実際にはそこから社会保険料・税金などが引かれ、手元には16万円くらいしか残らないからです。
では仮に3カ月間、「返済きついから、ほっとこう」とほったらかしにしておいたらどうなるのでしょうか。
答えは「個人信用情報機関」に名前が登録されます。
いわゆるブラックリストに登録される、ということです。
いつまでブラックリストに登録されるのでしょうか。
それは、完全な返済から5年後まで、です。
ですから仮に21年間で返済しても、26年経つまで、ブラックリストに登録されたまま、ということになります。
ブラックリストに登録されると、困ったことがある?
ブラックリストに登録されると、新たな借金ができなくなります。
「借金なんてしないよ。だから関係ない」ということにはならないかもしれません。
- クレジットカードでのお買い物ができない
- 自動車ローンが組めない
- 住宅ローンが組めない
- 通常の銀行などの金利の低いところで借金ができない
ということになりかねません。
ちなみに、22歳で大学を卒業し、26年後までブラックリストに登録された場合、48歳です。
その年齢になるまで、上記のことができない可能性があります。
人によっては困ることもあるかもしれません。
長期間奨学金の返済が滞るとどうなる?
では、仮に長期間奨学金の返済が滞るとどうなるのでしょうか?
答えは法的措置が取られます。
どんなことになるのでしょうか。
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延滞金(年3%)がかかる
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全額一括での返還が求められる
- 連帯保証人・保証人にも法的手続きが取られる
- お給料も差し押さえられる
- 会社員の場合会社の規定により、解雇(クビ)になることもある
奨学金の返済ができないときの救済策
とはいえ、もちろん救済策がありますのでご安心を。
まずはジャッソ(日本学生支援機構)へお電話して、各種の救済策をとってもらいます。
- 利子のつかない奨学金の場合、月2,000円に減額してもらえることも
- 一定期間、2分の1や3分の1に減額した金額にしてもらえることも
- 一定期間、返還を停止し、先送りにできることも
このような救済策があります。
返せそうにない時は、ムリせずに、ジャッソ(日本学生支援機構)へ連絡をしましょう!
最新の正確な奨学金の内容については、
日本学生支援機構 JASSO(ジャッソ)のHPでご確認ください