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リスクと効用は人それぞれ。
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー、金融教育研究所の佐々木裕平です。
今日はリスクと効用についての独り言です。
リスクとは、危険性であったり、統計上の値動きの振れ幅であったりします。
そして効用とは、いろんな意味がありますが、精神的な価値観です。
これは経済学や金融経済学ではおなじみの言葉です。
それと同時に、これほど、一人一人異なる「認識」を持つものは珍しいのかもしれません。
例えばリスク。
ニンゲンの中には、リスクが大好きな人もいます。
リスクが大きければ大きいほど、うれしい。と思う人もいるのです。
反対に、リスクは小さければ小さいほどいい、というヒトもいます。
そして効用。
効用も人さまざまです。
一円当たりの生み出す効用は人それぞれです。
例えば、資産が10億円あるひとがいる、とします。
その人のお給料が毎月五千円増えても、たぶん、ほとんどうれしくない、と思います。
一方で、初任給が12万円の人がいるとします。もちろん貯金はゼロ。
その人のお給料が毎月五千円増えたら?
たぶん、ものすごいうれしいと思います。
どちらも増えたお金は同じ五千円。
それなのに両者が一円あたりから得られる効用(精神的な価値)は全く異なります。
リスクと効用が異なるからこそ、投資ではチャンスがあるのかもしれない
このように、リスクと効用は人それぞれで異なります。
そのため、同じリスクの投資であっても、ある人は値下がりで売り、ある人は値下がりした時に笑顔で安く買えます。
この場合は、後者の人がチャンスをつかみました。
効用もそうです。
お金から得られる効用が大きい人は、大きなリターンを望むかもしれません。
その反面、その行為はハイリスクになるかもしれません。
効用が小さい人は、大きなリターンを望まないかもしれません。
その結果として、ローリスクな行為に直結するかもしれません。
どちらが良いか、はどちらが効用が高いか、により異なるのかもしれません。
もちろん経済学上は、効率よく大きくする方が良いのかもしれませんが。
人はそれぞれ異なる。
それだからこそ、人には不要、無駄と思われる事柄にも価値があり、人生が面白いのかもしれません。
そしてその面白さは、やはりその人その人にしかわからないのかもしれません。
それではまた。