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アメリカが利上げをしたら、どうなるの?
アメリカの中央銀行(日本での日本銀行にあたるところ)の
アメリカ連坊準備理事会(通称:FRB)が
「これから金利を上げるよー」
と政策金利の引き上げを2018年の6月末に決めました。
それと同時に
「金利を上げるペースも加速させるよー」
という見通しを示しています。
為替ってなに?
そこで気になるのが、為替の動向です。
為替(外国為替)とは、
二国間の通貨の交換のことを一般的には指すと思います。
やり方によっては、お金を商品に見立てて、
安く買って、高く売ると、利益を出すことができる可能性があるわけですね。
また、株価などにも影響を与えます。
一般的には、日本は円安・ドル高になってくれた方が、
全体的にはメリットが大きい、と言われています。
アメリカが利上げをしたら、円安・ドル高になる?
今回は、アメリカが
「金利上げるよー」
と言っている一方で、日本は
「マイナス金利政策を続けるよー」
と言っていますので、
ドルと円の金利差は拡大するとみられますね。
そうなると、
「わーい、ドルでお金を持っていた方がお得そうだー」
「よーし、円を売って(円安になる)
ドルを買おう(ドル高になる)」
「結果として、円安・ドル高が進む!」
と見る向きもありましたが、実際にはあまり変わっていません。
なぜでしょうか?
なぜ米国の利上げがあっても、円安ドル高にならないの?
理由?①アメリカと中国との貿易戦争?
最近、アメリカと中国がお互いに関税をかけあっています。
「税金を高くして、お前の国の商品を売れにくくしてやるー」
「やったなー。こっちもお返しだー」
「なにおー、ならこっちもやり返してやるー」
こんな感じでしょうか。
こうなると、先が不透明ですので、
「あ、安全そうな円を買っておこう(円高になる)」
と思う人も出てくるかもしれませんね。
理由?②利上げは長くは続かない?
また、利上げの回数が直近では増えているものの、
将来的には減少しそうだという見方です。
別の言い方をすると、長期金利が下がりそう、ということでしょうか。
「あー、もう勢いが止まりそうだから、無理にドル買って、円売らなくてもいいかなー」
と思うというところでしょうか。
理由?③アメリカの景気が下がり始める?
アメリカは2008年のリーマンショック以降、
景気が回復・拡大してきましたが、
「そろそろ、景気悪くなるんじゃない?」
と思う人が増えてきたようです。
国際通貨基金(IMF)も2020年以降、
「大幅に景気が減速しそうだよー」
との見通しを示しています。
今後の為替は?
もしも今後、次のような状況が同時多発的に起こると、
安全資産とみられやすい円が買われて円高になる、かもしれません。
- 不透明な状況が続く
- アメリカと中国の貿易問題がもっとこじれる
- アメリカの景気が減速する
- アメリカの利上げが終わる(必要十分な利上げが完了する)
- アメリカが保護主義に走る
- 日米間の貿易問題がひどくなる
未来の為替が分かる人はいる?
ただ、どのように分析をしても、
人はその分析の果てに、行動を起こします。
その行動を起こした先は、また不透明です。
未来は、何通りも予想されるので、ヤッパリわからないはず、ではないでしょうか。
現実には、未来の為替が分かる人はいません。
(未来のニュースが分からないのと同じ理由です。
為替は出来事に左右されることが多いので、未来のニュースを
見ることができないので為替の未来も分かりませんね。)
為替で投機をするのは、別に悪いことではありませんが、
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の気持ちで臨む方が良いかもしれません。
金融教育研究所では、投機ではなく、投資について教育を行っています。
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