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☆資産形成の秘訣は複利にあり☆
今回は、1億円の資産を形成する方法について考えてみましょう。
まじめに検証します。
年率7%ずつ増えたら、65歳までに資産が1億円になる可能性がある
仮に、今のあなたが元本500万円を持っているとします。
それを複利(後述します)で7%の運用を行ったとします。
すると、35年後には、4989万円に増えていることになります。
もちろんこれは仮のお話です。
さらに、仮のお話として、
元本1000万円を複利で7%の利回りで運用すると
35年後には9978万円になります。
ほぼ1億円ですね。
ただ、実際には利益には税金が20・315%かかります。
ニーサ口座や確定拠出型年金などの非課税の仕組みを利用しても上記の数字の達成は結構厳しいです。
複利効果とは
さて、先ほど、複利効果で運用すると・・・
と書きましたが、複利効果って何でしょうか?
これは、簡単に言うと「増えたお金をそっくりそのまま再投資するよ」
ということです。
こうすることで雪だるま式に資産を大きくできる可能性が高まります。
お金持ちになるための基本テクニックの一つですね。
単利とは
反対に、資産形成の敵が単利での運用です。
これは、増えたお金を再投資しないということ。
先ほどの例で見ると、
- 複利では500万→4989万円
- 単利では500万→1690万円
と3倍近い差になってしまってしまいます。
元本が1000万円でも同様です。
- 複利では1000万→9978万円
- 単利では1000万→3380万円
となります。
お分かりでしょうか?
単利での運用では、長期で運用しても資産1億円は
現実的ではないのです。
年率7%とは現実的なのか?
では次に仮定で出てきた年率7%の運用成果ですが、
これって現実には可能なのでしょうか?
企業年金連合会の運用成果では25年ほどで平均利回りがおよそ5%となっています。
企業年金連合会のポートフォリオは割とミドルリスク・ミドルリターンだと私は思います。
もちろん、平均利回りですので、
年によっては、マイナスになる年もありますし、10%以上のプラスになる年もあります。
ちなみに私の平均利回りは今のところ7%程度です。
これは、私がスゴイのではありません。
インデックス投資では、運用成果はポートフォリオの作成具合と、世界の景気次第なのです。
30年前は利回り6%で元本保証だった
スゴイのが昔の定期預金などです。
30年ほど前は利回りが6%程度ありましたから、
定期預金で1000万円組んで、長期間ほったらかしにしておくと
冗談抜きでほぼ元本保証で資産が数倍になったのですね。
そういった点から見ると、
昔であれば、1億円は無理でも、ある程度の収入があれば、
割と堅実に資産ウン千万円・・・というのは可能だったかもしれませんね。
実にうらやましい時代です。
もちろん、現在はそういう美味しい話はありませんので
自分でリスクを背負って、リターンを狙わないといけない時代になっています。
お金持ちになるには、ガマンが必要
今も昔も資産形成に共通しているのは、
「複利」&「長期間」というキーワードです。
これが具体的に何を表しているかと言いますと・・・
ガマンです(笑)。
いえホントに、ガマンなのです。
- お金があっても、今は我慢して使わない。
- お金が増えても、今は我慢して使わない。
- 今使いたくても、何十年も我慢する・・・。
この我慢ができるかどうかが、
資産形成の肝なのです。
そして、普通は我慢できません。
人は目先の利益を使いたい動物なのです。
上手くやるには、合理的な仕組みが必要ですね。
長期で運用しないと資産形成はむつかしくなる
投資では「利益を短期間にたくさん得たい!」
という気持ちが強すぎると、失敗しやすくなります。
なぜなら、運用成果がマイナスになる年は必ずあるからです。
こればかりは、だれにもどうしようもありません。
ただ、マイナスの年の翌年は、大きく上昇する可能性が高くなります。ですから、長期で考えることが大事です。
まとめ
- 資産形成1億円を目指すなら、運用は複利運用が基本
- 平均利回りは7%は結構厳しい
- 資産形成は、時間がかかるから、できるだけお早めに開始した方が可能性が高まる・・・