CAPM(キャップエム)は現実でどんな風に利用されている?

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CAPM(キャップエム)とは、わかりやすく

CAPM(キャップエム)とは、Capital Asset pricing Modelのことです。

日本語にすると資本資産価格モデルです。

ウイリアム・シャープ先生が1990年にノーベル経済学賞をCAPM(キャップエム)の功績により受賞されました。

 

※CAPM(キャップエム)の誕生自体は1964年

結構昔ですね。

そんな昔に理論自体を生み出すなんて、すごいことだと思います。

いまみたいに、パソコンもインターネットもないのですから。

 

世界をガラリと変えるほどの大発見・研究なのですね。

そしてこの理論(CAPM(キャップエム))は、現実のお金の世界でも使われています。

 

代表的な使い方としては、以下のようなものが挙げられます。

  • インデックス運用
  • アクティブ運用
  • ファンドのパフォーマンス評価
  • 企業財務(コーポレート・ファイナンス)の分野

 

インデックス運用はCAPM(キャップエム)から生まれた

CAPM(キャップエム)が現実に与えた影響の中でも特に重要なのがインデックス運用です。

インデックス運用とは、早い話が「一番良い運用方法」です。

これを見つけ、証明したこと自体にも、歴史的な意味があると思います。

というか、これがないと投資が投機(ギャンブル)になりやすくなります。

 

正直、私はこの時代に生まれて良かったと思います。

その理由はCAPM(キャップエム)や、それを含む現代ポートフォリオ理論がすでに存在しているからです。

そしてそれに対応しているインデックス型投資信託というものが、実に安価な手数料ですでに整備されています。

 

これがほんの10年、20年前まではなかったのです。

その時代ではどうしても投資が投機になりやすくなります。

合理的な資産形成が非常に難しくなります。

インチキがまかり通りやすくなります。

ウソや過大なことをいう人がいても、検証が難しいです。

 

しかし現代では、現代ポートフォリオ理論があります。

本当に資産形成においては良い時代になっていると思います。

ただ、それを利用するべき「普通の人々」には、なかなか知識が届きません。

すべての人に金融リテラシーが行き届けば、きっと世界は、いまより、少しだけ明るくなるのではないかと思います。

それではまた。

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