Contents
外国株型の投資信託の残高が過去最高
投資信託と言えば、かつては日本の株式が主体のものが人気でした。
ところが、最近ではその勢力図に変化がみられるようです。
ちなみに、投資信託とは、様々な金融商品が入った大きな風呂敷のような存在です。
国内株式ばかりを入れた風呂敷は国内株式投資信託になりますし、
外国株式ばかりを入れれば、外国株式投資信託になるわけですね。
どちらも普通の証券会社で売っています。
日本株式投資信託は人気がダウン?
日経新聞の報道によりますと、
2017年8月時点で、
13か月連続で資金が流出しています。
この、資金が流出とはどういうことでしょうか?
それは、乱暴に言うと、
今まで国内株式投資信託を買って、持っていた投資家が
売った、ということです。
そして、資金が流出していますから、
買う方よりも売る方が多い ・・・ということですね。
ETFの国内は増えている
一方で、国内株式のETFは増えています。
ETFとは何でしょうか?
ETFとは、上場投資信託のことです。
つまり、株式市場で買える投資信託なのですね。
2017年7月末の時点で2年前よりも2倍ほどに増えています。
金額にして、25兆円! です。
「じゃあ、ETFが人気=儲かるのですね?」
いえいえ、早合点は禁物です。
じつは国内株式のETFを大量に買っているのは
年金機構や日銀などなのです。
日銀だけでこれまでにETFを15兆円買っています。
(こうしてみると、15兆円を除くとほとんど増えていない気もしますね)
つまり、25兆円のうち、日銀などの公的資金が大半を占めるのです。
これは政策的な意味合いが強いので、
国内株式のETF=人気=儲かる、とうい図式ではありませんのでご注意ください。
外国株式投資信託がジワリ・・・
では個人投資家の資金はどこに向かっているのでしょうか?
その一つが外国株式投資信託です。
すなわち、大きな風呂敷のなかに、
たくさんの外国の株式が入った投資信託ですね。
じわじわとふえて、2017年7月末時点で
14.6兆円にまで増えました。
これは過去最高です。
もちろん最高=素晴らしいではありませんのでご注意を。
ETFの25兆円と比べると低いですが、
ETFは巨額の公的資金が流入しているので特に大きいのです。
冷静に見ると14・6兆円は大きな数字です。
国民一人当たりに直すと、平均で一人が14万円ほど買っている計算です。
ピンポイント型の外国株式投資信託が人気?
では、気になるのが
「みんなどんな 種類の 外国株式投資信託を買っているのか?」
という点です。
新聞報道によりますと、ピンポイントで国を対象にしたタイプが人気があるようです。
例えば、インド、とかですね。
特に新興国が人気です。
日本では急成長は見込みにくいけれど
新興国なら大きな成長余地がある・・・という考えですね。
世界に投資をするなら、インデックス投資の勉強を
とはいえ、むやみやたらと
新興国を買えばよいというものでもありません。
新興国は成長が著しい反面、市場が未成熟で値動きが荒いからです。
真の国際分散投資をしたいのであれば、
インデックス投資をしっかりとマスターすることが重要です。
ちなみに「金育研究所」では、そのお手伝いができます。
※金育研究所では、お客様の資産を預かって運用したり、
「これを買いなさい」などということはありません。
金融商品の販売・斡旋は一切しておりません。
真に合理的な投資をするには、
お客様自身がご自分の資産を運用することが重要です。
当たり前のお話ですが、
あなたのお金の心配を心からしてくれるのは、世界であなただけです。
あなたが立派な投資家になることが、一番大切なことなのです。
そしてそれが最も効率が良いのです。
まとめ
- 日本の株式型投資信託は魅力が薄れて減少傾向
- 外国株式投資信託は過去最高に上昇中