期待効用最大化原理

人は同じリスクなら、リターンが高い方がうれしい

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

もうずいぶんと暑い日が多くなりました。

本当に暑いです。

さて、フォン・ノイマンとモルゲンシュテルンによると、ニンゲンは効用の期待値を最大にすべく行動をするようだといわれています。

つまり同じ投資をするなら、儲からないよりは、儲かる方が良いよね! ということですね。

これを期待効用最大化原理と呼びます。

 

分散投資はリスク回避型のニンゲンにはうれしいが…

これは多くの人にはわかりやすい話だと思います。

つまり、同じリスクなら、より高いリターンを求めるはずだからです。

一方で、人はリスク回避型のニンゲンの方が多い、とも言われています。

つまり、同じ金額がもらえるくじなら、当たる可能性が低いくじより、高いくじの方がうれしい、ということですね。

こう考える人は、リスク回避型です。

 

資産形成において、合理的だといわれるのは、一般的に分散投資です。

これは分散することでリターンの分散の幅(標準偏差)が小さくなるからです。

あえてわかりにくい表現をすると、分散投資の分散と、リターンの分散(=リスク)の分散は、同じ漢字ですが、意味が違います。面白いですね(笑)。

このように、確かにリスク回避型のニンゲンにとっては、分散投資はウエルカムな選択肢です。

 

分散投資がすべてのニンゲンにとって、最適かどうかはまた別問題なのかもしれない

一方で、ニンゲンの中には、リスク回避型でないニンゲンもいます。

リスク愛好型・リスク追求型です。

これは資産形成で言うと、短期間に一気にお金を大きくしたい! という人に多い気がします。

もちろん、その背景には、複雑な心理があると思います。

ただ、そのようなリスク愛好型の人にとっては、現代ポートフォリオ理論に代表される分散投資の考え方は

「つまらない・退屈だ」と感じるものかもしれません。

 

この世界。 誰かの正解は、誰かの不正解

こうしてみると、この世界は正解の姿がないのかもしれない、とよく思います。

ノーベル経済学賞もりもりの現代ポートフォリオ理論でも、一部の人には、「いらない理論」なのかもしれません。

でも、たぶん、どちらの意見も、「正解」なのです。たぶん。

異なる意見が乱立する世界。

それこそが、この世界なのかもしれません。

その世界では、他者を認め、もちろん自己も認め、その中でどうするかを考えるべき世界なのかもしれません。

それではまた。

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