ホームバイアスにご注意
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
金融経済学では「ホームバイアス(自国バイアス)」という言葉があります。
一応、金融経済学や現代ポートフォリオ理論では「一番良いポートフォリオの組み合わせはこうだよねー」というのがあります。
ただ、そのポートフォリオの比率は人それぞれで異なります。
ですが、現実の投資家の多くはその理論上の理想のポートフォリオの組み合わせにはしていません。
もちろん昔の私もそうでした(笑)。
では多くの現実の投資家はどんなポートフォリオの組み合わせにしているのでしょうか?
答えは「ホームバイアス(自国バイアス)」が効いた組み合わせです。
何のことでしょうか。
これはつまり、多くの投資家が自分の国の資産を多めに保有してしまう、ということです。
すなわち「分散投資が不十分で非合理的な、効率の悪いポートフォリオの組み合わせ」になっている、ということです。
まあ、昔の私もそうでしたが(笑)。
特に日本の投資家は外国株式を保有しないことが、データからは大きく分かります。
なぜでしょうか。
ここに金融教育(金融リテラシー)の差があるようにも感じます。
他にも、自国の株式などの情報が入手しやすい。
自国の株式の方が買いやすい。
自分の国の資産の方が安心感が高い。
などなどの理由があるのかもしれません。
合理的かつ効率の良い資産形成をするには、ホームバイアス(自国バイアス)を克服する必要があるのかもしれません。
それではまた。