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先物取引は悪い行為ではないけれど、個人的には否定派
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
資産運用の手法の一つに、先物取引というものがあります。
資産運用をしたことがない方でも何となく「先物」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ちなみに私は「先物」が好きではありません。
その理由は、投資ではなく、未来の見通しに賭ける「投機」であるからです。
だから嫌いなのです。
もう一歩踏み込んで言うなら、「怖いから・損失回避的な性格だから、嫌い」というところです。
ここで誤解をしてほしくないのは、「先物取引」自体は悪いものではありません。
もちろん、先物をしている人も同様です。悪い人ではありません。
ただ、先物を選択するなら、その基本的な性質を理解してから行うべきではないかと、思います。
先物取引の三つの特徴
先物取引の特徴は次の三つです。
- 特定の商品を
- 特定の期日までに
- 取引の時に定めた価格で
取引を刷ることです。
ではどのようにして利益・損失を出すのでしょうか。
それは「取引の時に定めた価格」と「特定の期日」の時との「価格差」利益や損失を出します。
非常に乱暴に言えば、いま百万円で買って、将来百五十万円で売れば、五十万円が差額となり、儲かります。
反対にいま百万円で買って、五十万円で売れば、差額の五十万円を損します。
基本的に上記のような仕組みです。
ただ先物取引は、自己資本のお金以上のお金で売買ができてしまったり、
本来の投資に必要な要素である「成長に参加する資産」という前提が抜け落ち、「売りからでも買える」ということが可能です。
ものすごく乱暴に言いますと、やはり「将来の見通しに賭ける」という種類の行為になってしまいます。
これを「投機的または投機」と呼びます。
イデコやつみたてNISAでの「投資」とは(よく似ているように見えて誤解を生みやすいですが)異なるものです。
ちなみに投機では結果がランダム・ウォーカーです。
投資では理論上はリスクによってリターンが補償される、という考え方をします。
老後のための大切な資産運用などの性質のお金の場合は、どちらが適しているでしょうか。
それではまた。