こんにちは。金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。
私は昨年2023年12月1日に甲状腺全摘出手術を受けました。
16年間つき合ったバセドウ病との結果、薬が効かなくなり、悪化してしまったので、全摘出となりました。
その当時、毎日のように、他の患者さんのバセドウ病、甲状腺全摘出手術のブログを読み漁っていました(笑)。
特に、男性でのバセドウ病患者は少ないですし、さらに甲状腺全摘出手術を受け、ブログを書いている男性は、私の検索方法ではヒットしませんでした(笑)。
それくらいレアなのかもしれませんね。
本記事が、これから甲状腺全摘出手術を受けられる人の、何かしらの参考にでもなれば幸いです。
さて、手術当日を少し。
早朝、看護師さんに動くベッドに乗せられ、手術室へ。
簡単な説明を受け、麻酔の注射をブスリ。
ここから5分くらい? で私は夢の世界へ。と言っても、夢は見ませんでしたが。
それから、90分くらい? 意識が戻りました。
すぐにいろんな管が抜かれます。
と、同時に首の後ろというか、背中側が痛い!
のどは全く痛くありません。
背中側が痛いのは、のけぞった姿勢のまま手術をされたからでした。
甲状腺を摘出しやすいように、逆『く』の字の形で手術が行われたのでした。
「ええー! こんなに背中側が痛いなんて、どこのブログにも書いてなかったんですけど!!」
その後、病室へ移動。
酸素マスクと尿道カテーテル、そして甲状腺の周りからの浸出液を排出するカテーテルが刺さったまま、24時間の絶対安静が始まります。
寝たきりです。
「あれ? これも他のブログではみなかったなあ・・・」
寝返りも禁止なので、姿勢を変えたいときは、看護師さんにお願いします。
この背中の激痛と24時間身動き禁止なのが一番、つらかったです(笑)。
24時間後、尿道カテーテルと酸素マスクが外されます。
甲状腺の周りからの浸出液を排出するカテーテルは刺さったままですが、トイレまでの移動はできます。
看護師さんが「できるだけ運動してください」
とおっしゃります。
「よっしゃー! 動きまくってやる!」
のどは痛いですが、24時間ジッとしていたので、かなり回復しているようでした。
私はそのまま、院内をウロウロしまくります。
トイレに行ったり、階段を上り下りして、用事もないのに、食堂へ行ったり。
売店へ行って、とにかく食料を買い込みます。
カルシウムが不足する、とのことでしたので、牛乳とパンをたくさん買います。
そして、病院食が少ない! これではたんぱく質が少ない!
ですので、病院食+勝手にカルシウムとたんぱく質を補給していました。
そのかいあって、(たぶん)3日後。
「先生、退院したいです。」
「・・・・・・まあ、大丈夫でしょう」
こうして、退院しました。長いと、術後1週間ほど入院していた、というブログもありましたが、割と早めに退院できたと思います。
当初の予定では5日~7日で退院となっていました。
ところが、うまく歩けません。
つきそいもいないので、よろよろと歩いてタクシーや駅を使って帰ります。
家に着いたら、早速散歩です。
足元がフワフワしてしまいます。
これは理由が分かります。
院内をずっとウロウロしていたとはいえ、寝ている時間が長すぎたから!
人の身体は、動かさないとすぐに機能が委縮してしまうのです。
20歳くらいのころ、空手の試合で、アゴが割れたことがあります(笑)。
固定のために、骨が引っ付くまで、30日間? 20日間? ほど歯と歯をワイヤーで縛って、生活しました。
それからワイヤーを外すと、なんと! アゴがまったく動かないのです!
20年間も毎日、使っていたのに!
これと同じことがたったの数日間でも、私の身体全体に起こっていました。
特に、病室では何もすることがないので、脳機能が圧倒的に衰えます。
昨年の手術時点で44歳でしたが、もし1カ月間寝たきりになったら、急速に認知症になると思います。
間違いなく!
あくまでも個人の意見ですが、バセドウ病甲状腺全摘出手術を受けた後は、一日でも早く退院することをお勧めします。