Contents
拝啓、夏目漱石さま
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー佐々木裕平です。
今日は、インデックス投資アドバイザーとしての意気込みを表明します。
私の目標、それは「牛のようになること」です。
牛と言っても、投資の用語のブル(牛)ではありません。
※ブル:相場の上昇に伴い、値上がりをするタイプの投資信託。
おもに、2倍や3倍のレバレッジを効かせて短期的な運用に用いられる。
思いがけぬ損失を被ることもあるので、手を出さない方が賢明。
牛のようになりなさいby夏目漱石
私は夏目漱石とその周囲の人々を描いたマンガ
「先生と僕」香日ゆら著
を読んだことがあります。
その中で、とても感銘を受ける文章に出会いました。
夏目漱石といえば「吾輩は猫である」としての小説家で知られています。
そして、その弟子というか、年の離れた教え子的な存在に
久米正雄さんと芥川龍之介さんがいます。
まだ若い二人に、夏目漱石さんはお手紙を送っています。
以下引用します(一部抜粋)。
よろしければお読みください。
夏目漱石さんのお手紙より
勉強をしますか。
何か書きますか。
君方は新時代の作家になる積(つもり)でせう。
僕も其積(そのつもり)であなた方の将来を見てゐます。
どうぞ偉くなつて下さい。
然し無暗にあせつては不可(いけ)ません。
たゞ牛のやうに図々しく進んで行くのが大事です。
牛になる事はどうしても必要です。
吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なりきれないです。
僕のような老猾(ろうかつ)なものでも、 只今(ただいま)牛と馬とつがって孕める事ある相の子位な程度のものです。
あせっては不可(いけ)ません。
頭を悪くしては不可(いけ)ません。
根気づくでお出でなさい。
世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、 火花の前には一瞬の記憶しか与えて呉れません。
うんうん死ぬ迄押すのです。
それ丈(だけ)です。
決して相手を拵(こし)らへてそれを押しちゃ不可ません。
相手はいくらでも後から後からと出てきます。
そうして我々を悩ませます。
牛は超然として押して行くのです。
何を押すかと聞くなら申します。
人間を押すのです。
文士を押すのではありません。
私は牛になりたい
私は、このお手紙を読んだ時に、とても共感しました。
それは、私も牛にならなければならないのに、馬になりたがる傾向があるからです。
私は、毎朝5時に起きます。(冬は6時)
毎日、勉強をしています。
お金のこと、投資のこと、経済のこと、金融のこと、
毎日、勉強しています。
毎日、本の原稿やこんな文章を書いています。
それでもちっとも前に進んでいる気がしません。
それは、お金の教育という学問がとても深淵だからです。
もちろん、私の頭の回転が悪いこともあるのですが(笑)。
行けども行けども終わりが見えません。
時々(毎日?)「こんなことを毎日していて、大丈夫なのかな?」と不安になったりもします。
それでも、毎日勉強をします。
そして、個別相談でお客様の悩みや疑問がスッキリした時に、それが一瞬報われます。
でも、翌日からは再び勉強の井戸の中に入ります。
この繰り返しです。
ずっと勉強を毎日しました。
おかげで国家資格の1級ファイナンシャルプランニング技能士の資格も取れました。
国家資格を取ったからと言って、勉強の終わりはありません。
やっぱり、毎日毎日、しています。
それこそ、牛のように、うんうん押しています。
毎日、自分に言い聞かせています。
焦ってはいけません。
今すぐに多くの人の役には立たないけれど、いつか多くの人の役に立つはずです。
その時代はもうすぐそこまで来ています。
たぶん、死ぬまで勉強するでしょう。
いつか、私の知識があなたのお役に立てば幸いです。
広島のファイナンシャルプランナー 佐々木裕平