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楽天証券の投資信託の分配金ランキングを見ると、ある特徴が見えてきます。
それは、毎月分配型、あるいは好利回りの商品が多いことです。
たしかに、私も一時期、毎月分配型や好利回り型を多く買い求める時期がありました。なにしろ、景気が好調な時は、きちんと普通分配金と呼ばれる利益が受け取れるからです。
ところが、景気が下降気味になりますと、今度は特別分配金と呼ばれる元本払い戻し金が戻ってきます。つまり、自分の投資したお金が、戻ってくるだけになります。これは利益ではありませんから、混同しないようにしましょう。
そんな、不景気が続くと、こう思います。
「ああ、特別分配金のない投資信託はないものか……」
つまり、利益である普通分配金しか存在しない投資信託がないかなあ?
というお話になるワケです。もちろん、選択肢はあります。
(参考:楽天証券)
ETFには特別分配金がない
それが、上場投資信託=ETF(イーティーエフ)というものです。
一般的に、証券会社や銀行で売られている投資信託は正確には(非上場)投資信託です。これに対して、株のように東京証券取引所に上場している公式の投資信託が、上場投資信託、つまりETFと呼ばれるものなのです。
このETFには、その性質上、特別分配金という名の元本払い戻し金はありません。いわゆる普通分配金しかないのです。(ETFによっては、分配金が無いものもあります)
普通分配金しかありませんから、表記上は、分配金となっています。利回りは、毎月分配型や好配当型よりも低いですが、不景気でも分配金を比較的安定して受け取れる、というメリットがあります。
もちろん、不景気の状況では、価額が下がり、元本割れの可能性も高まりますのでご注意ください。(この点は普通の投資信託と同じです)
※なぜ特別分配金がETFにはないのか?
それは、ETFの中に組み込まれている株式などから出る配当金などを「投資家に全部わたさないといけませんよ」という規定があるからです。