こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
今年も残すところ、2週間ちょっととなりました。
皆様にとって、2020年の資産運用はどのようなものだったでしょうか。
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2020年の株価はコロナショックや金融緩和で、ジェットコースター?
思い返せば、2020年の1月は全世界株式が過去最高値になっていました。
2019年の12月ごろからコロナウイルスのニュースは出始めていましたが、2020年の3月には久々の「ショック」が訪れました。
全世界株式でもおよそ3割程度の大幅な下落になりました。
これは珍しいレベル2(2標準偏差)の振れ幅でした。
※でも、リーマンショックのような珍しいレベル3にまではいきませんでした。
その後、2020年12月14日現在では、元の水準にまで回復をしています。
同じものを買っていても、運用次第で結果は大きく異なった
- 2020年1月に高値掴みをした人
- 2020年3月に安値で売った人
- 2020年積立投資に徹した人
- 2020年中長期保有に徹した人
いろいろな人がいたと思います。
でも上記の4人のケースでも、同じ投資対象を選んでいても、運用方法が異なるだけで、大きく成果が変わったのかもしれません。
未来はランダムウオーク世界だから、そもそも2021年の株価予想は無意味だけれど?
金融経済学的には、市場はランダムウオーク世界です。
つまり、事前の予想は無意味です。
すでにわかっている情報は市場の価格に織り込まれている、と考えられています。
なぜでしょうか?
それは市場が、世界最高のスーパーコンピューターの集合体だからです。
世界中の人間の、高度な脳みそであるスーパーコンピューターがそれこそ、数十億人分、稼働しています。
それが市場。
ありとあらゆる情報が市場を通して、一つの価格へと形成されていきます。
だから市場は効率的だと考えられます。
効率的市場仮説ですね。
でも、そんな素晴らしい世界では、値動きは「未来のわからないニュース」でしか動きません。
で、それは今の段階では誰にもわかりません。
だから、そもそも「2021年の市場の値動きを予想するのはよそう!」、となります。
先に謝ります。
下手なダジャレでごめんなさい。
個人的には、大きな危機がなければ2021年は大幅に世界の株価は上昇する?
ただ、個人的には、次のように考えています。
- 世界各国はコロナショックで、経済がピンチになった
- 現在世界各国で、ピンチを乗り切るための金融緩和を実行中
- 世界中にお金が余っている
- で、そのお金は株式市場に流れ込み、経済は弱いけど、株価は好調
- 2021年はコロナのワクチンがいきわたれば、経済は回復
- でも金融緩和はすぐにはやめられないから、当面の間は株価の高い状態が続く
- だから2021年は、しばらく株価が高い状態が続く
- いつまで? 次の大きな悪いニュースが出るまでか、金融緩和が落ち着くまで? それはわかりません
というような感じではないかと、現在のわかっている情報をもとに私は考えています。
でも、これはたぶん外れます。
だって、いまわかっていない情報が考慮されていないからです。
たまたま似たような結果になっても、それはたまたまとしか言えないと思います。
でも、未来は不透明だからこそ面白い気もします。
それではまた。