お金の学校6 チューリップと投資の失敗の意外な関係

広島市のファイナンシャルプランナー

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チューリップの球根が家一軒分の価格に!? 信じられないバブルの仕組み

こんにちは。

広島のファイナンシャルプランナー佐々木裕平です。

 

夏もたけなわとなり、

朝の散歩時に、家々でアサガオが咲いているのをよく見かけます。

夏はアサガオですが、

春はチューリップが見頃です。

 

実はこのチューリップの球根が家一軒分の価格まで高騰したことが本当にあったのです。

今回は、バブルのすごさと不思議さに迫ってみましょう。

 

※チューリップバブルは経済学上の重要性や

価格形成の仕組み、市場経済の成り立ちなど、実に素晴らしい

勉強材料ですが、今回は、分かりやすく、特に面白い部分だけ

ピックアップしています、ご了承ください

より詳細な部分を知りたい方は

ウイキペディアをご覧ください。

 

世界初のバブルはチューリップ?

ここから先は、ウイキペディアを参考にしつつ見ていきましょう。

 

チューリップバブルが起こったのは、

ネーデルランド連邦共和国、つまり現在のオランダですね。

時は1673年、ネーデルランドではチューリップの球根の価格が高騰していました。

 

いくらか?

熟練した職人の年収の10倍以上で取引されるものも複数存在しました。

現代価格に直すと、球根1つが、5千万円以上でしょうか。

(チューリップの球根は実際には複数個が固まってできることがあるので、一個ではないかもしれませんが)

 

また、ある時には、球根一個に対し、土地5ヘクタールとの交換が申し出られたといいます。

5ヘクタールというと、広島カープの本拠地・マツダスタジアムとほぼ同じサイズです(笑)。

 

チューリップバブルの原因?

  • 当時オランダにはチューリップはなかった
  • チューリップのデザインはヨーロッパの既存の花と比べると、とても刺激的だった
  • チューリップがみんなが欲しがる高級品に
  • 品種改良が活発化
  • 株式市場のチューリップ版の登場、先物取引も登場

 

 

バブルに誰も気がつかない?

現代人の感覚で、チューリップバブルを見ると

「へんなのー」

と思わないでもないです。

だって、どう考えても球根一個に数千万円の価値があるとは思えません。

 

おまけに球根はスゴイ勢いで増えます。

花が散った後、ずっと葉をつけたまま放置すると、

翌年の球根が複数取れます。

仮に5個取れるとすると・・・

 

100個あれば上手に栽培できれば、3年間

(100個→500個→2500個→12500個)

12500個まで増やせますね。

 

御多望にもれず、チューリップバブルはある時突然に

終了しました。

 

(※取引所周辺でペストが

 流行したのが引き金になったという説も)

 

当然ながら、価格は急落・・・うう、怖い(´・ω・`)

ですが、たぶん、当の投資家本人たちはバブルだと気がつかなかったでしょう。

 

人の心がバブルを生む

なぜなら、価格が上昇し続けている時は

「わーい(^◇^)うれしい

もっと上がるぞー♪」

という前向きな気持ちになるからです。

 

これは現代人の株や不動産投資における心理と同じですね

そして、まことに不思議なことに、

価格が上がれば上がるほど、

「わーお(*‘ω‘ *)私も儲けたーい♪」

という人が増えます。

「価格が上がって危ないな・・・」

と思う人は少ないのです。

 

するとどうなるか?

欲しい人が増えると、価格が更に上昇します。

すると、さらに欲しい人が増える→さらに価格が上昇・・・・

 

ですが、ある時、何かのきっかけで

「あれ? これ、そんなに価値がないんじゃないの?」

って気がつく人が出てきます。

これが多数派を占めると、流れが一気に反転、バブル終了です。

 

バブルは終わるまで気がつかない

このようにして、バブルがはじけた後初めて

「ああ、あれはバブルだったのだ・・・」

と気がつくのです。

 

昔のネーデルランドの人を私たちは笑えません。

日本でも不動産バブルがありました。

生涯収入が2億円くらいの普通の会社員でも

1億円の家をローンで買ったりしていました。

 

今考えると異常ですが、当時は

「高くても、売る時にはもっと高く売れるから大丈夫」

という前向きな意見が多かったのです。

 

また、事実として土地は買って、すぐに売っても

高値で売れて、儲かりました。

チューリップの土地版ですね。

 

でも、チューリップ同様、土地の価格も急落。

日本経済に深刻な打撃を与えたのでした。

 

バブルは知らない間に巻き込まれる

他にも、株式バブル・宝飾サンゴバブル・

絵画バブル・希少コインバブル・仮想通貨バブルなど起こります。

 

しかし、いずれの場合も「気が付けばバブル」なのです。

そして、投資している方はほとんどの人が気が付いていません。

 

バブルは損の元

そもそも、バブルは投資に向いていません。

  • ×ブーム・バブルへの短期投資→結果として右肩下がり(上がって下がる)
  • 〇世界経済への長期投資→世界が成長を続ける限り右肩上がり(長期的に見て)

冷静に考えれば、魅力のない方が成績が良いのです。

目先の利益につられると、大勢を見失います。

やはり合理的な長期&分散投資が必要です。

 

まとめ

  • バブルは終わってから気がつくことが多い
  • 高くなればなるほど、買いたくなる不思議な心
  • 短期的な売買は結局損

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