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負けたら、倍の金額を賭けていく、そうすれば絶対に負けない?
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー、金融教育研究所の佐々木裕平です。
もうずいぶん前の話ですが、東京の出版社の方と、お金の書籍の件で打ち合わせをしていました。
その時担当の方がこう言いました。
「佐々木さん、ギャンブルって、もし負けても、その二倍のお金を次にかけ続けていけば、絶対に負けないですよね」
これって何のことでしょうか?
マルチンゲールはギャンブルの古典的戦術
担当の方が言っていたのは「マルチンゲール」と呼ばれる手法でした。
マルチンゲールというのは、本来は馬具のことだそうですが、
ギャンブルの世界では次のような使い方をされます。
「負けた金額の倍額を次回の勝負に賭けていくという戦術」それがマルチンゲール。
例えばルーレット。
配当倍率が1倍の賭けのゲームで使われます。
私がルーレットに挑戦します。
1万円の勝負に負けたら、次は2万円で勝負をします。
それで負けたら、次は4万円で勝負。
それでも負けたら、次は8万円で勝負。
理論上は、こうすることで、一度でも勝ちさえすれば、その直前までの負けの金額すべてを回収できる、というものです。
まあ、理論上のお話です。
本来の統計的に考えられている(店が統計的に損をしないように)、ルーレット(その他のギャンブルも含む)では、繰り返せば繰り返すほど、統計的に客側よりも店側が「少しだけ」有利な勝率になるようにできています。
そうでないと損をしますから。
だから、もし数万人がこれに挑戦すれば、店側が儲かります。
また、負けた金額の倍をかけ続けていくと、あっという間に、超高額になり、お金が準備できなくなり、破産します。
8→16→32→64→128→256→512→1024→2048→4096→8192→1億6千万円・・・。
運が悪いだけで、破産コースへまっしぐらです。
また、やはり統計的に見て、割と起こりうる確率のところが、掛け金の上限になっています。
この場合も、やはり、ゲームオーバーです。
絶対に儲かるギャンブルがないからこそ、ギャンブルが成立するのかもしれませんね。
それではまた。