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確定拠出年金(個人型)イデコについて、その2
身近な投資制度である確定拠出年金(個人型)、通称:イデコについて
本日も見てみましょう。
①掛け金額はいくら?
確定拠出年金(個人型)、通称:イデコにお金を毎月出すことを
拠出と呼びますが、そのお金は、
掛け金と呼ばれます。
「賭け」ではありませんので、念のため。
じつは、確定拠出年金(個人型)、通称:イデコでは、
その人の職業や、すでに利用している制度によって、
掛け金の最大額が異なります。
②図解:加入者別の掛け金上限
※下の図表は2018年1月時点の内容です。
その他の条件でも変わります。
今後、法改正などで変更になる可能性があります。
自営業・フリーランス | 年額81万6000円 |
勤務先に確定給付型の企業年金制度がなく
企業型確定拠出年金にも加入していない |
年額27万6000円 |
企業型確定拠出年金に加入しており、
他の企業年金制度がない |
年額24万円 |
企業型確定拠出年金に加入しており、
他の企業年金制度がある |
年額14万4000円 |
勤務先に確定給付型の企業年金制度がある | 年額14万4000円 |
公務員 | 年額14万4000円 |
専業主婦 | 年額24万円 |
これは、税制面などで、
できるだけ公平になるように設定されているためと考えられます。
分かりにくいかもしれませんが、
ものすごく税制面でお得な制度なのですね。
言い換えると、自営業・フリーランスの人は、
できるだけ最大限拠出しないと、
ただでさえ有利な会社員や公務員と比べると、
税制面で、ちょっと(かなり?)不利かもしれません。
※自営業・フリーランスには、厚生年金がないため、
会社員・公務員よりも、大幅に公的年金が少ないのです。
場合によっては、15万円くらい異なります。
自営業・フリーランスの人ほど、
積極的に老後の資産形成を考えないといけないかもしれません。
③誰でも60歳になったら受け取れるわけではない?
じつは、加入期間に応じて、受け取れる年齢が変わります。
こんな感じです。
加入している期間 | 受け取りを開始できる年齢 |
10年以上 | 60歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
8年以上~10年未満 | 61歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
6年以上~8年未満 | 62歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
4年以上~6年未満 | 63歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
2年以上~4年未満 | 64歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
1か月以上~2年未満 | 65歳から70歳の間で自分の決めた時期から受け取れる |
このように、受け取りのタイミングは、
自分で選べるのですね。
これもすごい大事なポイントです。
投資ですから、
タイミングで金額が大きく変わってきます。
例えば、
大きな金融ショック時に株式で運用をしていたのを受け取ると、
拠出額(積立金)を大きく下回ってしまう可能性もあるのですね。
また、反対に、大きく得をする時期もあるでしょう。
ただ、それがいつかは分からない。
景気は生き物なので、事前には分からないのです。
だからこそ、最長で10年間という期間が定められているのですね。
60歳以降はお金を積み立て投資することはできませんが、すでに積み立てたお金の運用はできます。
厳しいようですが、自分で判断できる知識が必要です。
(あなたが賢い投資家になることが、大切なのです)
④確定拠出年金(個人型)、通称:イデコの手数料はいくら?
手数料が発生します。
- 加入時・・・口座開設手数料 2777円(一部例外あり)
- 毎月・・・口座管理手数料 年2000円程度~年7000円程度まで(運営管理機関により異なる)
基本的に、毎月の口座管理料は、低い方が良いでしょう。
高いからと言って、特に良いことはありません。
⑤年金形式で受け取ると税金はどうなる?
60歳を過ぎ、年金形式で受け取るとします。
確定拠出年金(個人型)、通称:イデコでの受取額が
通常の公的年金に加わりますと、
人によっては、年間所得が多くなり、
- 税金が増える
- 国民健康保険料が増える
- 介護保険料が増える
などという事態も考えられます。
※税制面は、やはり、その人により、異なります。
税理士さんなどと相談をして決めるのが良いでしょう。
⑥確定拠出年金(個人型)、通称:イデコを一時金として受け取ると、税金は?
確定拠出年金(個人型)、通称:イデコを一時金として、
まとめて受け取ると、
いわゆる「退職金」と同じ扱いになります。
この退職金に対しては、
税制上、優遇されていますので、
全額が非課税になる人も多いと思われます。
ただし、通常の会社員などで、
退職金が多い場合などは、課税される場合があります。
やはり、この場合も、一時金がよいか、
年金形式が良いか?
は、個別で、税の専門家に相談することが望ましいでしょう。
その他の投資非課税制度との比較まとめ
※下の図表は2018年1月時点の内容です。
今後、法改正などで変更になる可能性があります。
ニーサ | ジュニアニーサ | つみたてニーサ | イデコ(個人型確定拠出年金) | |
利用できる人 | 日本に住む20歳以上の人 | 日本に住む20歳未満の人 | 日本に住む20歳以上の人 | 60歳未満の国民年金または厚生年金保険の被保険者 |
運用管理者 | 本人 | 親権者等 | 本人 | 本人 |
つみたて時税制 | 所得控除の適用なし | 所得控除の適用なし | 所得控除の適用なし | 全額所得控除 |
運用中の非課税 | 5年間運用益非課税 | 5年間運用益非課税 | 20年間運用益非課税 | 70歳まで運用益非課税 |
払い出し時の税金 | 課税されない | 課税されない | 課税されない | 元本を含めて原則課税(ただし、退職所得控除または公的年金等控除の対象) |
非課税投資枠(年間) | 120万円 | 80万円 | 40万円 | 会社員・自営業者などの属性により、14.4万円~81.6万円 |
非課税累計投資枠 | 600万円 | 400万円 | 800万円 | 上限なし |
投資対象商品 | 上場株式(ETF/REIT含む)投資信託 | 上場株式(ETF/REIT含む)投資信託 | 金融庁指定の投資信託・ETF | 定期預金・保険・投資信託 |
新規に投資できる期間 | 2014年から2013年 | 2016年から2023年 | 2018年から2037年 | いつでも |
投資方法 | 一括買い付け・つみたて | 一括買い付け・つみたて | つみたて | つみたて |
損益通算・繰り越し控除 | できない | できない | できない | できない |
資産の引き出し | いつでも引き出せる | 18歳まで引き出せない | いつでも引き出せる | 原則60歳まで引き出せない |
スイッチング・分配金再投資の扱い | 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 | 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 | 新規の購入とみなされ、非課税枠を消化 | 制限なし |
口座開設手数料・口座管理手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 口座開設手数料2777円(税込み)
口座管理手数料2004円~7000円程度(金融機関による) |
最低拠出額 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 月5000円から |
金融機関の変更 | 年単位で可能 | できない | 年単位で可能 | いつでも可能 |
ほかの制度との併用制限 | つみたてニーサとの併用は不可 |
制限なし |
ニーサとの併用不可 | 制限なし |
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おかげさまで2018年2月中、連続1位となりました。
(2018年3月28日現在で、いずれかの部門で59日間連続1位となっています)
関係者・読者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
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