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短期&集中投資 VS 長期&分散投資 安定するのはどっち?
投資には大きく分けて2種類あります。
- 短期&集中投資
- 長期&分散投資
この2種類です。
それぞれどのような特徴があり、安定した資産運用に向いているのはどちらなのか?
結論を先に言いますと、2の長期&分散投資の方に軍配が上がります。
その理由とメリットを分かりやすく解説します。
短期&集中投資がハイリスクハイリターンなワケ
基本的に投資は短期よりも長期で行った方が有利になります。
なぜか?
その理由は景気の循環に時間がかかるからです。
↓のイメージ図の下半分をご覧ください。
グラフが波打っていますが、横軸が時間で、縦軸がリターンを表しています。
この図は、長期で行う方が、リターンが小さくともチャンスが大きいことを表しています。
短期&集中投資では、一気に儲かる可能性が高い反面、
一気に損をする可能性が高まります。
もちろん、一気に儲かれば何もいうことはありません。
ですが、一気に損をした場合、多くの人は学習して投資を「危険な物」とみなします。
すなわち、投資の世界から退場してしまうのです。
ということは、長く続けていれば得られたかもしれないチャンスを失うことを意味しています。
そのため、短期&集中投資よりも、長期&分散投資の方が重要なのです。
投資で大事なのは継続性
投資では、リターンの大きさだけでなく、継続性(サスティナビリティ)も重要なのです。
たとえば、年率5%のリターンの金融商品であっても、20年経てば100%のリターンを期待できるからです。
そうです。投資では時間を味方につけるのも立派な作戦なのです。
景気が循環するのには、5年かかる時もあれば、10年かかる時もあります。
状況によっては買い時でない時期が数年も続くことがあります。
こんな時に焦って短期&集中投資をすると大変な損失を抱えてしまいかねません。
投資の成果は市場次第!
そもそも、短期的な投資の成果は誰にもわかりません。
株価が上がるか下がるかは、市場(マーケット)次第なのです。
さらに言えば、政治や紛争・経済状況・震災にだって左右されます。
そう、投資の成果は分からないのが当たり前なのです。
だからこそ!
分散投資が重要なのです!
「分からない」ことが確定している以上、リスクを管理する方法が重要です。
一つの株より50の株を持った方が分散効果は期待できます。
もっと言えば、たくさんの株式や債券の入った投資信託を買えば、さらに分散投資は可能です。
合理的なリターンを狙うには長期投資が欠かせないワケ
短期的な市場(マーケット)の値動きは分かりませんが、
長期的に見れば見るほど、比較的わかりやすくなります。
たとえば、日経平均です。
先ほどの右上のイメージ図のグラフをご覧ください。
これは日経平均株価(日本の株価の勢いの平均点のようなもの)です。
これを見ると、高い時と安い時が誰にでもわかります。
そうです。
長期にすると分かりやすくなるのが投資です。
特に株価は景気と連動(やや先行)する傾向にあるのでわかりやすいです。
つまり、長期的な視野と行動を取ることで、安定したリターンが狙いやすくなるのです。
間違いだらけの長期投資
よく長期投資=長く買い続けること・持ち続けること
だと勘違い している方がいます。
ある程度はそれであっているのですが、根本的な部分を確認しましょう。
それは投資対象が、長期的に見て成長する分野かどうか? です。
たとえば、日本だけに投資を集中するのは危険です。
やはり先ほどの右上の日経平均株価のグラフを見てほしいのですが、
日経平均株価はここ20年ほど2万円を大きく上回ることができていません。
その間にアメリカなや新興国は2倍以上になっているところもあります。
つまり、見方によっては、日本経済はもはやピークを過ぎている可能性があるのです。
もちろん、今後再び日本が世界経済の主役に躍り出る可能性がゼロではありません。
ですが、少子高齢化で今一つ元気のない日本にだけ投資をするのは危険な賭けかもしれません。
長期投資では、長期的に見て、成長する国・地域に投資をすることが重要です。
非合理的な分散投資
分散投資にもおかしな理解をしている場合があります。
たとえば、株式では一つに集中するからリスクが高くなり過ぎる。
だから複数の株式に分散投資する、もっといえば、投資信託を買う。
でも、それが日本だけに集中していては、分散投資できていません。
本当に分散投資をするのであれば、
- 日本の株式
- 新興国の株式
- 新興国の債券
- 先進国の株式
- 先進国の債券
などにバランスよく分散することが求められます。
もちろん日本が中心ではありません。
まとめ
- 短期&集中投資はハイリスクハイリターン
- リスクが高すぎると長く続けられない可能性が高く、チャンスを逃しやすい
- 長期投資は成長する投資対象でなければダメ
- 分散投資は、対象と国・地域を分散してこそ、本当の分散投資(もちろん投資時期も分散しましょう)