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ETF(上場投資信託)で世界を股にかけたインデックス投資ができる
ETFと呼ばれる上場投資信託を使うと、
簡単に世界中に分散投資をすることができます。
たとえば、たった一つの銘柄
- (証券コード1554)上場MS世(略称)
を買うことで、
日本を除く世界22カ国の株を300ほど分散して買ったことになります。
以前は個人でこのような世界への投資は現実的ではありませんでした。
ですが、現在ではとても簡単にできるようになっています。
それが東京証券取引所に上場している投資信託=ETFのすごさです。
インデックス投資とはなにもの?
インデックスとは、指標のことです。
この世の中で値段のつくものなら、何でも指標にすることが理論上は可能です。
ですから、次のような指標があります。
- 国内の株式 日経平均株価やトピックスなどのおなじみの経済指標が
- 外国の株式 もちろん世界中の株式市場が指標になります。
- 外国の債券 債券にも市場があります。
- 金やプラチナ・原油など
すなわち、ある程度大きな指標なら、金融商品になり得るのです。
指標そのものを買う=その平均点を買う
たとえば、日経平均の指標を買えば、日経平均の中にある225社の国内企業の株を保有しているのと同じことです。
つまり、インデックス投資とは、たくさんの株式市場・債券市場そのものをごっそりと買って投資するという大きな視点での投資なのです。
ちなみに、ETF(上場投資信託)は全て指標を金融商品化したものですので、
ETF投資をすること=インデックス投資に自動的になります。
分散効果に優れています
先ほども言いましたが、指標そのものを買うのですか、
自動的に高度な分散投資ができます。
たとえば、
- 証券コード:1306のトピックス投(略称)
を買えば、国内企業およそ2000社に分散投資したことになります。
また、冒頭で紹介した
- (証券コード1554)上場MS世(略称)
なら、世界22カ国のおよそ300の株式に分散投資できます。
これは、MSCIコクサイインデックスという指標に連動することを目指しているETF(上場投資信託)です。
上記のたった二つのETFを買っただけでも、
23カ国2300社に分散投資できるのです。
海外をメインにした方が良いワケ
海外に投資をするというと、
少々いぶかしげな気もしますが、今後は欠かせません。
↓の日本の株価の推移を見てみましょう。
ここ20年ほど停滞しています。
次にアメリカの株価の推移です。
↓をご覧ください。
右肩上がりになっています。
この二つのグラフを見ていただければわかりますが、
国内だけに投資を集中させる時代はすでに過去のモノになりつつあります。
長期的&分散投資を考えるのであれば、
世界を中心に考える方が健全です。
ポートフォリオを組む際は、日本が中心ではない方が良いでしょう。
- 国内は2割以内に抑えておいて、
- 現金(預貯金)が5割
- 海外勢が3割程度が良いでしょう。
もちろん、よりリスクとリターンを求めるのであれば、海外の割合を増やし、現金を減らします。
外国のETFを買う時の注意点
最大の注意点は、為替です。
ちょっとむつかしいかもしれませんが、重要なのでお読みいただければ幸いです。
↓の図を見てください。
上記では、指標が6.9%動いただけなのですが、
含み益にすると27・6%にもなっています。
本来は、指標と連動するのがETF(上場投資信託)のメリットですが、
大きくかけ離れています。
※上記では大きく得をしている状態です。
なぜかけ離れてしまったのか?
その原因が為替です。
上記の場合は、円高の時に買っていたから、円安になって、大きく得をしたのです。
ということは、反対も考えられます。
あまり指標が変化していなかったり、上昇しているのにも関わらず
大きく円高になってしまえば、大きく損をしてしまいます。
その他の注意点
ETF(上場投資信託)によっては、外国籍ETFというものもあります。
おなじETFなのですが、こちらは購入の際に外国用の証券口座を別途開設していなければいけません。
また、売買高と純資産総額にも注意が必要です。
あまりにも低すぎると、そこで繰り上げ償還されてしまう事があるからです。
繰り上げ償還とは、そこで運用を中止するということです。
もちろん、投資したお金はその時の基準価額で戻ってきます。
分配金の利回りもチェックしましょう。
金や原油は利回りがゼロです。
株などと違って、持っていても何も生みださないのです。
長期投資での複利効果が生まれませんので無理に買う必要はありません。
信託報酬は安いほど良いです。
高いからと言って、運用成績が良いワケではありません。
ETF(上場投資信託)を使ったインデックス投資では、
指標と連動することを目指しているからです。
まとめ
- ETF(上場投資信託)をつかえば、世界へと分散投資ができる
- ポートフォリオを組む際は海外が中心になるように