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行動経済学とは?
今年も行動経済学の学会へ行ってきました。
その中でも個人的に面白かったことを、
アラカルト形式で
ふんわりとお伝えしたいと思います。
なお、この記事の執筆者は学会会員ですが、
行動経済学の専門家ではありません。
そのため、理解が浅く、下手にリポートすると、各先生の素敵な研究を
台無しにしてしまう恐れがあります。
そこで、あくまでも、ふんわりとお伝えします。
あくまでも、個人の主観に基づくリポートです。
どうぞよろしくお願いいたします。
<m(__)m>
人VSチンパンジー どっちが経済学のモデルに近い?
経済学の中での人は合理的経済人(ホモエカノミクス)と呼ばれるようです。
ですが、実際の私たちって、そこまで合理的ではありませんよね。
それは、心や感情があるからです。
で、従来の経済学では説明のつかないことを、
心理学などの見地も踏まえつつ、
研究するのも、行動経済学の一面かな? と思います。
とある実験で、人とチンパンジーの行動を比較した実験がありました。
その結果は、チンパンジーの方が人よりも、
合理的経済人的な行動をとったようです。
なぜでしょうか?
人はどうして損な行動をとるの?
「泥なんてなんだい!」
ってご存知ですか?
これは、まんが「うしお と とら」の中に出てくるセリフです。
要約しますと、
困っている人がいた場合、自分が泥で汚れてでも
他人のために何かしたい、
それが人間だ!
という内容だったと思います。
災害時のボランティア活動など
その典型ではないでしょうか。
何が言いたいかと申しますと、
先の実験でチンパンジーが人よりも合理的経済人な行動をしたのは、
他者を思いやる感情が、人よりも薄かったからでは?
と思うのです。
もしも人が合理的経済人であるなら、
他者のために泥に汚れるのは(自分にとって損なので)嫌いますよね。
※もちろん、自己満足のためや、
何もしない自分の方が損だ、と合理的に考えているからかもしれませんが。
投資でも損な行動をとる?
このように、従来の経済学では、
正解や結論はある程度決まってはいるのですが、
現実の人は、そのようには動かないことがままありますね。
そう、人は、損な行動でも選択する生き物なのかもしれませんね。
そして、それは100%自分のためだけの投資でも起こる気がします。
だから、はたから見たり、後から冷静に思うと不思議な行動をとって、
損をすることがありますよね。
投資でも感情が行動と結果を左右することがよくあります。
後悔するほど、リスクが好きになる?
「あの時、○○をせずに、ああしておけば良かった!」
こんな風に思うこと、ありますよね。
人間ですもの。
ちなみに、行動しなくても人は後悔します。
「あの時、やっぱり何かしておけばよかった!」
ですね。
では、してもしなくても後悔するのなら
行動した方が良いですよね。
成長するにしたがって、↑のように思う人もいるでしょう。
つまり、リスク愛好家になっていくのです。
投資をするほど、リスクが好きになる?
これを投資に当てはめると、どうなるでしょうか?
投資を長年やっていると、
「ああ、あの時○○を買っておけばよかった」
と思うことが増えます。
つまり、後悔する機会が増えます。
すると、後悔をしたくないタイプの人は、
次第にチャレンジ精神が強くなっていくことが考えられます。
すなわち、リスクに対して寛容になるのではないでしょうか。
投資で幸せになるには?
↑の答えは、実は簡単です。
ものすごい悪いイメージで投資に臨めばいいのです。
例えば
「私は投資できっと0.1%しか利益を一生涯で得られない!
きっとそうに違いない!」
このように思って投資に臨むと、
もしも利益が5%得られたなら、
「おお! なんて私は幸福なんだ!
期待していた50倍ものリターンを得ることができたぞ!」
となりますよね。
つまり幸せ になります。
投資で不幸になるのは、どんな時?
でも、同じ5%のリターンでも、
投資をする前に
「私はきっと投資で50%の利益を1年間で得られるはず!」
と思って投資をすると
「ああ! 私はなんて不幸なのだ!
期待していたリターンの10分の1しか得られなかった!」
と思います。
つまり、不幸になります。
でも、どっちも同じ5%です。
人間の幸せも、じつはここら辺に隠されているのかもしれませんね。
・・・あれ? ということは、便利で快適な生活になるほど
人は不幸に? ・・・まさかね・・・。
AI 人工知能で未来の株価は分かる?
もうじき人の能力を超える! ともいわれる人工知能ですが、
将来的には、未来の株価が分かるのでしょうか?
現在、大まじめで研究が各分野で進んでいるようです。
個人的な意見ですが、
- 最初、しばらくは分かると思います。
- でも、あっという間に分からなくなる
と思います。
なぜでしょうか?
仮に株価を見極める「すごい方程式みたいなもの」をAIが見つけたとします。
そうしたら、未来の株価が分かります。
でも、他のAIがそれをマネしだしたら?
- あっという間に、それを織り込んだ価格が形成されるので
- あっという間に、未来の株価は再び分からなくなるはず
いまの私はこう考えています。
会場は同志社大学でした
初めて伺いましたが、立派な建物ばかりでした。
おまけ
時間が空いたので、同志社大学隣の
京都御所へ。
入門証のナンバーが煩悩と同じ数でした(+_+)
ちなみにこちらは、宮内庁のパトカー? です。
2台見ましたが、いずれもナンバーが971で始まっていました。
クナイ(971)庁なのかな?
もしそうなら、好感が持てますね。
広島から、わざわざ京都へ行ったにも関わらず、
観光はこれだけ(笑)。
懇親会にも参加しました。
毎回、新しい出会いがあるので楽しいですね。
今回のまとめ
今回は、比較的新しい学問の行動経済学のお話でした。
(コンピューターの進化に伴い、
以前はできなかった複雑な検証もできる時代になったのですね)
そして、新しい時代には、新しい投資があるのです。
政府が言っている「貯蓄から投資へ」の投資とは、新しい方の投資です。
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