リバランスの重要性【佐々木裕平の投資アドバイス】1年間で40%(2標準偏差ほど)全世界株式インデックス型投資信託の価格が上昇したら実施すべき?

two book on woman head

中級・上級者向けかもしれませんが、リバランスという言葉が資産運用には出てきます。

これは、当初に決めたポートフォリオバランスに戻す、というものです。

例えば、Aさんのポートフォリオが

  • 全世界株式インデックス型投資信託 80%
  • 預貯金 20%

だとします。

ところが、2024年の7月下旬のように、一年間で40%ほど全世界株式インデックス型投資信託が値上がりすることがあります。

これって、とても良いことでもあります。

(積み立て投資の観点から見ると、高いので本当は嬉しくないかもしれませんが)

ただ、1年間で40%というのは、100年間で十数回くらいしかないレベル(2標準偏差)での価格変動幅です。

逆を言うと? 

その後は、大きく崩れやすい、という一面もあります。

まあ、実際に崩れるかどうかはひとまず置いておきます。

大切なのは?

そう、本来のポートフォリオバランスが崩れるわけです。

ざっくりこんな感じでしょうか。

  • 全世界株式インデックス型投資信託 80% →90%
  • 預貯金 20% → 10%

乱暴にいうと、こんな感じに、崩れます。

それはつまり、リスク許容度を超えてしまうということ。

このまま大きな値崩れ・ショックが起こると、動揺してしまって、安い時に売る、ということをしがちです。

ではどうしたら?

答えがリバランス。

上がった全世界株式インデックス型投資信託を売ります。

そして本来のバランスである、

  • 全世界株式インデックス型投資信託 80%
  • 預貯金 20%

に戻します。これだけです。

個人的には、1年間で40%ほど上昇したら、リバランスしても十分に良いと思います。

また、こうすることで他にも良いメリットがあります。

現金部分が増えるのです。

すると、ショックで株式が半分くらいに値下がりした時にこうなります。

Aさん「ラッキー! 半額で全世界株式インデックス型投資信託が買えるなんて、ラッキー!」

そうなんです。ショックが起こると例えば比率はこうなります。

  • 全世界株式インデックス型投資信託 80%→70%
  • 預貯金 20%→30%

この時に預貯金が潤沢にあり、当面の生活に支障をきたさないのであれば、全世界株式インデックス型投資信託を買い増して、本来のバランスに戻します。

安い時にたくさん買う、という当たり前のことができるわけですね。

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