Contents
小型株・グロース株・バリュー株とは
こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
世の中には、小型株式投資やグロース株式投資(割高株式)、バリュー株式(割安株式)投資をメインに行う機関投資家が多数存在するようです。
これらはいったい、何のことなのでしょうか。
一般的には次のようなものです。
- 小型株式投資・・・新興市場の株式や、時価総額や流動性の低い株式に投資をすること
- グロース株式投資(割高株式)・・・割高な株式、成長性のある株式に投資をすること
- バリュー株式(割安株式)・・・比較的割安な株価で放置されている株式に投資をすること
小型株式投資やグロース株式投資(割高株式)、バリュー株式(割安株式)には高いリスクプレミアムがつく?
一概には言えないと思いますが、ある説では小型株式投資やグロース株式投資(割高株式)、バリュー株式(割安株式)には、一般的な株式投資よりも高いリスクプレミアムがつくのではないか、と言われています。
つまり、高い期待リターンが見込める、ということですね。
これは不思議です。
現代ポートフォリオ理論では、(私の認識では)良い・普通・悪い株式であっても、投資家の要求する期待リターンは同一のはずだからです。
なぜ、小型株式投資やグロース株式投資(割高株式)、バリュー株式(割安株式)に、高いリスクプレミアムがつく可能性があるのでしょうか。
小型株式投資やグロース株式投資(割高株式)、バリュー株式(割安株式)に高いリスクプレミアムがつく理由は「わからない」
その理由は、わかりません。
冗談ではなくて、本当に分からないのです。
もちろん理由をいろいろとつけることはできそうです。
「小型株式だから、投資家の勘案するリスクが高いから、その分リスクプレミアムがつくんじゃない?」
「グロース株だったら、投資家の心理的(行動経済学)な理由で、より高いリスクプレミアムがつくんじゃない?」
「バリュー株って、その分、弱い可能性があるから、そのリスク分、より高いリスクプレミアムがつくんじゃない?」
などの理由も考えられます。
ただ、現状では明快な理由が、数式などでは解明できないようです。
私は何となくですが「人の持つ非合理性が背景にあって、それが影響して、高いリスクプレミアムを付けているのではないか」などと考えています。
まあ、違う気もしますが。
たぶんですけど、この理由がわかり、実証されれば、それもまたノーベル経済学賞クラスの大発見なのではないかと思います。
そうしてまた現代ポートフォリオ理論がよりすごいものになっていくのかもしれません。
本当に投資の世界と、人の気持ちの非合理性が入り混じる世界は楽しいものだと思います。
それではまた。