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人気急騰? 損失限定型の投資信託を分かりやすく解説します。
金育研究所は金融リテラシー(お金の知識教育(金育))の
普及・啓もう活動に努めています。
本記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。
お金の知識教育(金育)の一環として記すものです。
投資をこれから始めたいな・・・と思う方も
多いのではないでしょうか。
そんな時に考えるのが
- 損をしたくない
- 損失を限定したい
- 自動的に損失を抑える仕組みはないのか?
ということではないでしょうか。
①注意! 損をしない投資はありません
まず、最低限の知識として知っておいていただきたいのが、
投資は損をすることがあります。
ということです。
損失限定型投資信託という名前の商品もありますが、
損をすることがあります。
他の投資でも、
どのような投資商品、不動産投資などであっても同様です。
元本保証である程度の
利益が得られる可能性のある投資はありません。
うまい話にご注意ください。
②損失限定型の投資信託について
そんな中でも人気なのが、損失限定型の投資信託です。
日経新聞の報道によりますと、
2017年7月の公募投信のなかで、
損失限定型の投資信託が資金流入額がトップになったようです。
どのような制度なのでしょうか?
③プロテクトラインについて
損失限定型の投資信託には、プロテクトラインという下限値が
設けられているのが特徴です。
どのようなものでしょうか?
例えば、このような流れです。
- 投資信託の価格が一定の下限値まで下がる
- その時点で繰り上げ償還する
- 運用は中止され、投資家に資金が帰ってくる
投資ですから、当然、
金融商品は値下がりすることがあります。
その時に、繰り上げ償還≒解約・売却と同じような状況に自動的にしてくれます。
つまり、損失を拡大するのを防いでくれる仕組みですね。
④どんな人がほしがるのか?
この上記の内容を見ると、
- 損失を限定したい
- 自動的に損失を抑える仕組みはないのか?
という人には、のどから手が出そうになる商品かもしれません。
しかし、そのような方は、
投資未経験者・初心者の方であるのではないかと思います。
厳しい言い方をすると、勘違いしている状態かもしれないのです。
(お気を悪くされたら申し訳ございません。)
確かに、損失限定型の投資信託は
投資家と、売り手サイドの思惑が一致しているので
売りやすく、買いやすい商品ではあります。
しかし、それだけで良いのでしょうか?
⑤損失限定型の投資信託のデメリットと注意点について
未経験者・初心者の方には少し意味不明な点もあるかと思いますが、
以下の点に注意が必要です。
- コストが高い
- 利益を得られるチャンスを自動的に放棄する
上記の点が、損失限定型の投資信託のデメリットです。
上記が
キチンと理解できていないと、
見方・場合によっては、
良いお客さん≒カモ状態≒あまり儲からない状態
になっているともいえるかもしれません。
まとめ
損失限定型の投資信託は、
合理的な投資には向かない金融商品です。
- なぜ向いていないの?
- コストって何?
- 利益を得られるチャンスを自動的に放棄するってどういうこと?
- 人気がある商品がなぜいけないの?
- おすすめ商品のどこがいけないの?
と疑問が浮かんだ方は、
まず、そこから問題を解決していくべきではないでしょうか。
金育研究所では定期的に初級セミナーを開催しています。
※金融商品・保険商品の販売・勧誘・斡旋は開設以来していません。
投資の基礎から勉強をされたい方は、お気軽にご利用ください。
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これからも金融リテラシーの普及・向上に努めてまいります。
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一つ一つ、お一人お一人の疑問やお悩みにお答えできるように努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。