投資を「これから始めよう!」と思った人が悩むのが、資金をいつ・どのように投資するのが、もっとも効率が良いのだろうか? ということではないでしょうか。
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一括投資とは?
ここでいう一括投資とは、すでに保有しているお金(預貯金など)をまとめて一度に投資することを差しています。
ある程度年齢を重ねていて、すでに預貯金での資産形成がある程度できている人や、相続などで大きなお金を手にした人などが当てはまるかと思います。
分割投資とは?
この分割投資とは、スポット投資とも呼ばれます。
一般的には、タイミングを(ランダムウォーカーなので読めないが)、読んで資金を数回、あるいは数十回などに分けて、時間差で投資をしていくスタイルです。
こちらも多くの場合、すでにある程度の資産を手にしているという前提が必要です。
また、若年層であっても、ボーナスなどを貯めていき、数年に一度、タイミングを見計らって投資をする、ということもあり得ます。
積立投資とは?
一方、積み立て投資は基本的に、毎月、決まった金額を決まった銘柄に、積み立てていく方法です。
コツコツ買っていくわけですね。
こちらは現在、現役世代の方が主な対象になるかと思います。
毎月、数万円の余裕資金が生活していくうえで余るので、それを積み立て投資に回していくわけですね。
もちろん積み立て貯金も併用すべきだと思いますが。
一括投資と分割投資・積立投資、どれがおすすめ?
それではそんな一括投資・分割投資・積立投資、どれが投資をするうえで、効率が良く、おすすめなのでしょうか?
一括投資のメリット。こんな人におすすめかもしれない
一括投資のメリットは、「速やかに資金を投下し終わり、機会損失が発生しない」という点が挙げられます。
数千万円規模の資産がある場合、これを毎月数万円ずつ積立投資していては、全額を投資し終わるまでに膨大な年月がかかります。
それはすなわち、お金が働いていない時間が、とても多い、ということ。
平たく言えば、時間がもったいない。効率が悪い、ということ。
二十年以上の長期で保有できる人にとっては、さっさと全額を分散投資してしまった方が、結果はよくなる「かも」しれません。
反面、短期的に見れば、勝った直後に株価の急落などが起こり、「もう少し待てば、もっと良かった」という結果になるかもしれません。
こればかりはわかりませんね。
積立投資のメリット。こんな人におすすめかも
積立投資は現役の会社員などにおすすめです。
最初に積み立て投資で分散した投資対象を選んでおいて、iDeCo・つみたてニーサといった税制優遇口座を使えば、長期間の期間後には、誰でもある程度の資産形成が見込めます。
また、急落や急上昇といった、精神的なストレスや、短期的な(無意味な)作戦に頭を悩ませる必要もありません。
分割投資のメリット。こんな人におすすめかも
分割投資は、投資タイミングに自信がある人にはおすすめです。
もちろんランダムウォーカーですから、投資タイミングは読めません。
しかし大きな金融危機で株価が急落している、という状況は誰にでもわかります。
失礼、ある程度、投資経験を積んでいる人なら、いやがおうにもわかります。
そのような中級者なら、分割投資もうまく行くかもしれません。
もちろん結果だけ見れば、さっさと一括投資をしたり、最初から積み立て投資に徹していた方が、良い結果になったかもしれません。
やはりこれも、未来が不透明である以上、どれが最適かは、現段階では、わかりません。
効果は不透明だが、一括・分割と積み立て投資の二刀流もおすすめ?
ちなみに筆者は、二刀流が良いと思います。
生活費のうちの一部をiDeCo・つみたてニーサに積み立て投資します。
すでにストックがある場合は、金融危機時に分割投資します。
これも結果がベストかどうかは、現段階では分からず、将来にならないとわかりません。
まあ、気休めにはなるかもしれない、という程度です。
ちなみに理論上は、長期であれば、さっさと一括投資をするのが合理的だと思われます。
やっぱりポイントは「長期」!
ただ、一括投資・積み立て投資・分割投資のいずれでも、保有期間が長期であることが重要です。
長期こそが、投機と投資を分ける「もっとも有効な方法」だと筆者は考えています。
ただ人間にとっては、長期こそが「もっとも難しい(誘惑に負けやすい)」運用方法かもしれません。
それではまた。