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行動経済学の具体例を楽しく学びたいなら、ヘンテコノミクスがおすすめ
こんにちは。
本日は、行動経済学のおすすめ本を紹介したいと思います。
行動経済学が最近ではテレビでも取り上げられるようになってきましたが、まだまだ具体例が良く分からないのも現実です。
ちなみに、先日、とあるテレビ番組で同じ行動経済学会員の方が「行動経済学ではアンカリングと呼ばれます」とアンカリングの解説をされていましたが、テロップには「高度経済学」と表記されていました。まだまだ浸透には程遠いのかもしれません。
行動経済学の具体例:アンカリング
ちなみにアンカリングとは、アンカーを下すことです。
例えば、次の二つのクイズがあるとします。
- 地球の人口はこのままいくと100億人を突破しますが、鳥取県の人口は何人でしょうか?
- 広島市の待機児童は100人ですが、鳥取県の人口は何人でしょうか?
クイズの本旨は、鳥取県の人口は何人でしょうか? というものですが、多くの人に1と2それぞれの質問をすると、おそらくですが、1の方が大きな答えになり、2の方が小さな数字になると思われます。
これがアンカリングです。アンカーとは、船のいかりのことですね。船が流されないように、海中に沈めるおもりのことです。
先ほどのクイズでは、1では人口100億人がアンカーとなり、大きな数字を頭の中に思い浮かべやすくなります。
2では、100人がアンカーとなり、小さな数字を頭の中に思い浮かべやすくなります。
このように、事前の出来事や数字がアンカーとなり、その人の思考が少し揺らぎやすくなることが知られています。
上手に使えば、お店の売り上げアップなどにも使えるかもしれません。
上手に使えば、高速道路で無意識にドライバーが安全な速度で走りやすくなるかもしれません。
行動経済学の具体例がたっぷり載ったまんが ヘンテコノミクス
画像参考:Amazon
さて、そんな面白い行動経済学のお話ですが、いきなり分厚い本を読むのはハードルが高い、と思われるかと思います。
そこで、楽しく読みながら学べるまんががお勧めです。
タイトルは、ヘンテコノミクスです。
原作:佐藤 雅彦 (著),
まんが形式ですので、楽しく読んでいくと、自然と行動経済学の具体例が学べます。
初めての人でも、3回くらい読み返せば、楽しく理解できる(腑に落ちる)と思います。
行動経済学の具体例はそこら中にあふれている?
そして、この漫画を読むと分かりますが、行動経済学は大学の教室で行われている難しい授業ではなく、私たちのみのまわりにこそ、発生している身近な学問であることが分かります。
- なぜ宝くじを買ってしまうのか
- なぜ投資が怖いのか
- なぜスーパーのチラシは、あのようになっているのか
- なぜ行列のできるお店に、人は魅力を感じるのか
ヘンテコな私たちの毎日が少し楽しくなる本です。行動経済学に興味のある人は、ぜひお読みください。