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第12回行動経済学会【慶応義塾大学】にて開催されました
今年も行動経済学会が開催されました。
今年の行動経済学会の会場は、慶応義塾大学の三田キャンパスでした。
広島から行くと、新幹線で4時間かかったり、宿代と併せて4万円ほどかかったりと、中々大変なのですが、毎年勉強になるので、参加しています。
■会場は慶応義塾大学 三田キャンパス
行動経済学とは
行動経済学とは、従来の伝統的な経済学では説明のつかないアノマリーな事象を解明するのにも役立ちます。
私たち一般の人の資産形成がうまく行かないのが多いのも、ここを理解すると、なんとなく分かる気がします。
筆者は行動経済学の専門家ではありませんが、毎年勉強に行っています。
■会場パス
行動経済学の具体例?
今回も、たくさんの刺激を受けてきましたが、行動経済学の具体例を少し、さわりだけ上げたいと思います。
- 体重計に週1回以上乗る人は、そうでない人より痩せやすい
- 犬のフン害に困っている場合は、フンを黄色のチョークで囲んで、日付を書く
- 何かを示すときには、比較すると、バイアスを修正しやすい
あくまでもさわりだけですが、こんな感じです。
これらは、動機づけを促すものです。ナッジとか呼ばれています。
昨年のノーベル章でナッジについて取り上げられたので、ご存知の人も多いかもしれません。
例えば、男性トイレでは、よくおしっこが散らかることがあるようです。
そこで、便器にムシのシールを中央に張ると、多くの人は、そこをめがけておしっこをするようです。
ここでは、ムシのシールがきっかけになって、無意識にも人の行動を操作したことになりそうです。
このナッジを応用すると、次のようなことができるかもしれません。
- 選挙の投票率を上げる
- ゴミ出しのマナーをよくできる
- 飲酒運転の人を減らせる
などなどですね。ほんの少しのナッジが、社会を無意識によくできる可能性があります。
実に、楽しいです。
■慶応義塾大学のシーフードカレー510円
行動経済学会おまけ
今回は、慶応義塾大学の三田キャンパスでしたので、三田に宿泊しました。
春日旅館という宿泊施設です。
東京タワーが見える位置にある、昭和テイスト満載、の木造旅館です。慶応義塾大学から最も近い宿泊施設だと思います。
じつに、昭和でした。
今後も、行動経済学などを通して、より合理的なお金のお話や相談、執筆・出版ができるように努めてまいります。
■春日旅館からの眺め
■昭和の香りのする春日旅館