こんにちは。金融機関から販売マージンなどを受け取っていない中立的なアドバイザーとして講演執筆活動をする佐々木裕平です。
長期分散投資(または長期一括投資)をしていると、確実に大きく値下がりするときが来ます。
20代で投資を始めて、110歳まで生きた場合、10回から20回くらいはいわゆる『危機』に遭遇すると思います。
私も最初の『危機』の時には大変慌てました。
こんなことが頭をよぎります。
- 売ってしまった方がいいのではないか
- 今売って、もっと下がった時に買いなおした方がいいのではないか
- しばらく投資はやめた方がいいのではないか
- 上がり始めてから再開したほうがいいのではないか
- ああ、下がる前に売っておけばよかった
・・・などですね。
ですが、『危機』を2度3度、4度……と経験していくと、動じなくなってきます。
(もちろん、自分のリスク許容度内で、行っている、という大前提があってのお話です。
自分のリスク許容度を大きく超える範囲で、大切なお金(結婚資金や学資など)を投じるのはダメです)
私の場合、次のように考え方が変わってきました。
- 別にそのうち元に戻るから売ってはいけない。安い時に売るのは間違い。
- いつが下がり底なのかなんて、誰にも分からないのだから、買いなおすのはリスキーだ。
- 上がる時は一瞬。投資をやめるのはもったいない。
- 上がり始めも分からない。だからほったらかしがいい。
- どうせ20年後から見たら、『ああ、あの時売らないで本当に良かった』と思うのだから、いま売る必要はない。
180度違いますね(笑)。
初心者の方に、急落時にあれこれ言っても、「それどころではない!」という気持ちだと思います。
私がそうでしたから(笑)。
『危機』を何度も経験すること、それこそが長期分散投資をする投資家をよりスマートなものに変えてくれる、最高のアドバイザーなのかもしれません。