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ジェロントロジーとは? 老年学とはなんのこと?
ジェロントロジーとは日本語では老年学とも呼ばれます。
従来では、老人というのは皆一様に、元気のないお年寄り、というイメージがあったかもしれません。
ただ、近年ではそのようなことがありません。
健康寿命の延長により、現在の60代70代は、一昔前の50代60代程度の体力(移動能力)がある、というデータも出ています。
多様な願望を持つ私たちは、高齢者になっても、多様な生き方を望むのではないでしょうか。
人生百年時代にこれから大切なのは、ジェロントロジー(老年学)なのかもしれない
弊所、金融教育研究所では、金融リテラシーの普及啓もう活動に尽力しています。
しかし、これからの時代は、お金だけでなく、いかに「よく生きるか」という問題も重要なのではないでしょうか。
と申しますのも、平均寿命は年々延伸する傾向にあります。
いまや、誰でも百歳まで生きてしまうという、長寿リスクが付きまといます。
老後にお金がない、という問題は切実です。
しかし、老後に「楽しみ・生きがい・やりがい」がないというのも、同時に深刻な問題だと思います。
ジェロントロジー(老年学)で「よりよく生きる」ヒントを探したい
ジェロントロジー(老年学)で重要なことは「よりよく生きる」ということだと思います。
仮に老後にお金が十分にあったとします。
若いころ、現役時代から長期分散投資を行い、65歳時点で1億円の資産形成に成功したとします。
それが、すべてでしょうか?
筆者はそうは思いません。
資産形成は確かに重要であり、生活の基盤をなすものだと思います。
しかし、老後においては、それだけでは幸せとは言えないかもしれません。
健康・友達・生きがい・やりがい・生活のしやすさ・食事をおいしく食べられるか・人の手を借りずに、自由に生活ができるか
などなど、これらのことの方が、重要になるかもしれません。
別の言い方をすると、
- お金であっても高齢期には、健康や生きがいがないと不幸を感じやすいかもしれない
- お金がなくても、高齢期には健康や生きがいがあれば、幸せかもしれない
- もちろん、両方があれば、よりよい人生になるかもしれない
と筆者は最近考えています。
金融ジェロントロジー(金融老年学)とは?
また、ジェロントロジー(老年学)の分野で金融ジェロントロジーという分野もあります。
こちらも、やはり、高齢期のお金のことについて考える分野のようです。
ただ、一生を通して、どのように資産を形成し、取り崩していくのか、など従来の考え方とは異なる新しい考え方もあるようです。
本ブログでは、これから時折、ジェロントロジー(老年学)や金融ジェロントロジー(老年学)について、いろいろと掘り下げて記していきたいと思います。