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高値掴みをしないようにしたいのだけど・・・?
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー佐々木裕平です。
皆さんは高値掴みをしたことがありますか?
私はもちろんあります(笑)。
昔、まだ株式投資をしていた素人のころ、
出始めたばかりの株が勢いが良かったもので
「これからもドンドン上がるだろう(^◇^)」
と思って買いました。
すると、不思議なもので、買った直後から
グングンと値下がりを始めました(笑)。
いやあ、あれにはまいりました。
それにしても、どうして人は高値掴みをしてしまうのでしょうか。
心が考え方をゆがませてしまう
高値掴みをする原因は、多くの場合、自分自身の偏った(ゆがんだ)考え方にあります。
じつは、私たちは投資の現場において、
往々にして、間違った行動を「正しい」とカン違いすることがよくあります。
これを行動経済学などではバイアスが働いている状態などとも言うようです。
バイアスとは、偏りだとか、ゆがみなどという意味合いのようです。
間違い=正しいこと?
不思議なことに、この間違ったことを正しいことだと勘違いする現象は
日常生活ではあまり起こらないのに、
投資ではしょっちゅう起こります。
例えば、犯罪はしてはいけませんよね。
これは誰でもわかります。
だから多くの人はしません。
そして、投資の世界では高値掴みをしてはいけません。
これも誰でもわかります。
投資の基本は「安く買って、高く売ると、差額が利益になる」からですね。
でも、多くの人が逆の事をしてしまいます。
先ほどの私の例がそうですね。
グングン値上がりしているのですから「高い状態」です。
それなのに、買っちゃう(笑)。
完全に考え方がゆがんでいますね。
シンプルに考えれば、高いから買わない、なのに
「高いから買う」という意味不明な行動を取っています。
なんだか分からない方が魅力的に見えるのも心の歪みが原因?
そして、考え方のゆがみは
買い時のタイミングを間違えさせるだけではありません。
ゆがみは、投資対象までもゆがませます。
常識的に考えれば「長期&分散投資」が合理的だとわかります。
そう、頭ではわかるのですが、ついつい「短期&集中投資」をしてしまいます。
※だから損します(笑)
そしてさらに、FXや不動産投資などのむつかしい方が魅力的に見えてきます。
もっとえいえば、海外の不動産や、先進国(行ったことも見たこともない)の株式の方が魅力的に見えてきます。
これもゆがんでいますね。
投資はアレコレと手を出せば儲かるようにできてはいません。
それぞれの投資にはやはりルールと専門性がありますから、
馴染みのあるもの=身近な物が一番ですが、
ついつい、遠くの良くわからないものの方が魅力的に見えてきます。
機会損失が怖いからついつい買っちゃう
2017年8月現在では日経平均株価が2万円付近で非常に高いです。
世界的にも株高の様相です。
冷静に考えれば買いに適した時期とは思えません。
ですが、定年退職などでまとまったお金がある人こそ
ついつい高い時に買ってしまいたい衝動に駆られるようです。
いったい、どうして高い時に買ってしまうのか?
もう一つの理由は機会損失にあると思います。
※機会損失とは、AをするとBができないという状態です。
つまり、
- 退職金がある
- 高値掴みだから買わない方が良い
- でも、資金を眠らせておくと、利益を得られる機会を失ってしまう
- 高値だけど、機会損失が怖い(耐えられない)から買っちゃう
- 高値掴みをしてしまう
という流れですね。
これもおもしろくて不思議です。
お金があるからこそ、あせって買わなくてもいいはずなのに
お金があるからゆえに、焦って買ってしまう。
うーん、じつに人間とは非合理的な考え方をしてしまう生き物です。
対策はロボットになること?
では、このように損をしやすい人はどうすればいいのか?
答えは簡単。
ロボット的な思考をすればいいのです。
投資を始める前に、
冷静な気持ちで、紙に自分のルール(安い時に買って、高い時に売る・・・など)を書いて
トイレなどに貼ります。
後はその通りに行動するだけ。
・・・まあ、人はそれでもルールを破ってしまう事があるのですが・・・
まとめ
- 正解と反対のことを自然にやってしまうのが私たち
- 資金がない人よりも、余裕資金が遊んでいる人の方がおかしな行動をとっちゃう
- ロボット的な思考に徹する