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「バランスファンドを買う」VS「自分でバランスファンドを組む」運用成績が良いのはどっち?
こんにちは。
広島のファイナンシャルプランナー佐々木裕平です。
今日も暑いです・・・。
こんな暑い日は体調を崩してカゼを引きやすくなるので、皆様も気をつけましょう。
さて、カゼを引くのは体のバランスが崩れるからですが、
投資の場合ではどうでしょうか?
バランスファンドは文字通り「バランス」を取るファンド
もしも、投資でバランスを崩す事態があれば、どんな時でしょうか?
それは、金融危機や急激な為替の変動、バブル(好景気)などですね。
または、日本の株式ばっかりを買っていると、日本で政権移動が起こったり、地震などの大規模災害時に
大きくバランスが崩れてしまいます。
つまり、投資の世界でバランスが崩れるとは
- 当初の状態より、大きく損をしたり、得をしたりする可能性が大きくなった状態
を指すという一面があるのですね。
そして、バランスファンドは、その可能性の振れ幅(=リスクといいます)を小さくすることを目的の一つにしています。
投資の基本は分散投資
投資の基本は、分散投資です。
なぜか?
それは、投資とは未来の可能性にお金を預ける行為だからです。
(そのため、投資先が「今後成長する」という可能性と「希望」がないとダメですね)
しかし、未来のことは誰にもわかりません。
もしかしたら、大きな金融危機がどこかの国で発生して大損害を被るかもしれません。
だからこそ!
そのために!
分散投資が必要! なのです。
そして、正しく分散することで、各種リスクを低減する効果が望めます。
具体的に分散するのは次の内容です。
- 国・地域
- 通貨
- 株式と債券
日本だけに投資をしていると、上記の分散がちっともできないのが、お分かりなると思います。
(※日本に集中投資していることになりますね)
バランスよく投資をしましょう
↓のイメージ図は、私たちの年金を運用している年金機構さんのポートフォリオ(資産配分の組み合わせ)です。
ご覧の通り、4種類に分けてありますね。
で、このようにバランスよく分散しているのを、あらかじめパッケージ化して
売っているのがバランスファンドなのです(そのほかの資産を入れているものもあります)。
ここまでは良いのです。
バランスファンドのデメリット①=コストが高いものがある
しかし、バランスよく管理してくれているのですから、
当然、タダというわけにはいきません。
それなりの報酬を運用会社・販売会社・信託銀行の3つの組織に支払わなくてはいけません。
これが、投資信託特有のコストである、信託報酬・・・なのです。
「あなた(3つの組織)を信じてお金を託すから、報酬を払うよ」
=信託報酬というワケですね。
これにより、残念なことにバランスファンドは、信託報酬(コスト)が高くなってしまうことがあります。
(低いものもあります!)
高いもので1・7%以上というものもあります。
正直申し上げて、1・7%は高い!です。
上記のグラフは一例です。
現実では、価格が一定ということはあり得ませんが、分かりやすくするための解説だとおもっていただければ幸いです。
その人によって、実際には、大きくコストは変化します。
見ていただくとわかりますが、
コストの高いファンドなど、現実にはコストが高すぎて、選択肢になりません。
そう、個人投資家にとって、信託報酬=コストは、ただのマイナス要因でしかなく、
運用成績を押し下げる「困ったちゃん」なのです。
とはいえ、バランスファンドのもつ、バランスの良さは欲しい・・・。
それなら!
自分で管理しちゃえばいいのです!
(または信託報酬が低いバランスファンドを選ぶ)
自分で買えば良いのです。
何もむつかしくありません。
株式市場には、指数(平均点)に連動する投資信託が上場しています。
それはETF(上場投資信託)と呼ばれます。
(上場していないインデックスファンドもあります)
ポイントは、非上場の投資信託と違って、販売会社がいない(上場しているから)ので報酬を受け取る機関が一つ少ないこと。
つまり、信託報酬が安いのです。
※証券会社は市場と私たちを仲介しているだけで販売会社ではありません。
これらを自分で買っちゃえばいいのです。
すると、平均して信託報酬が0.3から0.4%程度に抑えることができると思います(配分により変わります)。
1%以上も「困ったちゃん」をおとなしくさせることができました。
これはすなわち、あなたの運用成績を1%以上、上げられる可能性が高まったことになります。
1%という数字は投資をしたことがない人にはピンとこないと思いますが
ものすごく大きな数字です。
(資金が大きく、期間が長くなるほど、何百万円・何千万円の差になるのです)
知らない人からすると、裏ワザのように思えますが、
金融商品の知識がある人なら知っている「常識」です。
まとめ
- バランスファンドなら、運用時のリスク(損得をする幅を)低減できる可能性がある
- バランスファンドはコストが高いので、実質的な運用成績が悪くなりやすい
- じつは自分でバランスを取ることができるし、コストが安いので成績が良くなりやすい
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