備忘録雑記:量子力学

こんにちは。

金融教育研究所の佐々木裕平です。

資産運用では「リスク」というものが非常に大きな意味を持ってきます。

リスクとは標準偏差で表されるものを差すことがありますし、単に「危険性」と呼ばれることもあります。

値動きの変動幅でもあります。

つまり、リスクとは「不確実性」も差しています。

そのため、資産運用を(深く)勉強するとなると、(一般的な資産運用においては、知らなくても良いかもしれませんが)不確実性について深く学ぶ事にもなります。

そして、その不確実性を語る上で欠かせないのが、最新の量子力学の知識です。

本日の記事は(本日も?)筆者の個人的な備忘録として記すものです。

Contents

量子力学の一般的な解釈 電子は粒であり、波でもある

量子力学っぽい問題を一つ。

  • 箱の中に猫ちゃんをいれ、5分待ちます。

箱の中の猫ちゃんは

  1. 寝ている
  2. 起きている

どっちでしょうか。

それは観測しないとわかりません

と、同時に、仮に寝ていたとします。

それが私たちの世界の正解。

ですが、私たちが認識できないもう一つの世界では、猫が起きていた世界も同時に存在するのかもしれません。

これを量子力学では、エベレット解釈というらしいです。

どういうことなのでしょうか。

そもそも物質は、

  • 陽子
  • 中性子
  • 電子

から成り立っている。

では、電子は

  • 粒子なのか?
  • 波なのか?

これは「現在のところ」

  • 観測すると粒子として観測される
  • しかし、観測しなければ波として存在する

これは電子だけでなく、陽子も中性子も同じである。

光もまた、光子という粒子からなっている。

と、同時に波としてもふるまっている。ということらしいです。

完全に筆者の専門外なので、ほとんどわかりません。

量子力学では、この世界のモノは粒子であると同時に波として存在する

粒子は観測をすると必ず粒として観測される。

しかし、「移動中の」「観測されていない」状態では、波として存在している。

これを解明しようとするのが量子力学である、らしい。

量子力学は現在では、現代物理学の中心的な理論として存在する。

しかしながら、なぜ電子などが、観測すると粒なのに、観測していない移動中に波の状態になるのかは明確には分かっていない、らしい。

粒子はその存在が可能性としてあるだけ?

現在、考えられている節の一つに、粒子の存在は、確率の数だけ存在する、という説がある。

さっきの猫ちゃんの問題で言うと、猫のポーズだけ、正解が存在する。

つまり、同じ一つの粒子であっても、私とあなたが同時に観測すると、

  • 貴方はA点に粒子を観測する
  • 私はB点に粒子を観測する

ということが起こりえるのかもしれない。

これがつまり、波として存在しているけれど、観測すると粒として固定されている点として確認される、ということなのかもしれない。

つまり、一粒の粒子は、確率として、その確率の数だけ、いろいろな場所に存在している。

ところが、観測をすると、その確率(可能性)は消え、一つしか見えない(つまり、正解が一つしか観測できない。)

未来はいつも不確実で、正解が決まっていない。でも、未来になって、観測すると正解が一つ認識できる

これは資産運用でも同様。

  • リスク(値動きの振れ幅、リターンの着地先)は、不透明で不確実。

単に統計的な標準偏差で、1年後に2標準偏差内で収まる確率が95%くらい、としか言えない。

できることは、分散を徹底し、非市場リスクを排除し、効率の良いポートフォリオを組むだけ。

どこに着地するのかは、効率的市場仮説の下では、(既存の情報は株価に織り込まれているはずなので)株価はランダム・ウォークである、そのため、わからない。

私たちに言えるのは、可能性としての振れ幅を認識すること。

そして、未来において、観測した時に、始めて一つの正解を知ることができる、というもの。

資産運用の場合、一年後の株価の値動きは、一年後の今日にならないと、確定しない(一年後の株価の正解は一つしかないように、この世界の私たちには見える)。

しかし、その正解は、あくまでも、その世界での観測者としての正解である。

どういうことか。

量子力学では多世界解釈(エベレット解釈)も有力視されている

量子力学では、先にまとめたように、一つの正解は、観測されたときに、固定される

そして、同時に他の観測者から見ると、他の正解が観測される可能性がある。波として存在する場合。

つまり、可能性の数だけ、世界が存在する。

つまり、電子などの粒を、粒としてとらえず、波としてそのままとらえる、という考え方。

誰かが粒子をA点に観測したとする。その世界ではA点が正解になる。

しかし、波として存在する場合、別の世界では、B点が正解になっている世界も存在する。ことになる。

つまり、仮に波としての存在のままだとすると、その可能性の幅だけ、世界が同時に存在することになる。

しかし、観測者(私たち)には一つの事象しか(A点しか)観測できないので、これまでも、これからも、ずっと一つの世界しか認識できない。

資産運用世界では、どの行動・値動きが正解か? というのは、あくまでも確率としては示せる、かもしれない。

しかし、それはあくまでも確率・可能性の幅を示すだけであり、現在から未来を確定させることはできない。

未来において、(ランダム・ウォーク理論が正しいとすると)、資産運用の値動きの正解はだれにも分からない。

備忘録でした。

 

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