こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
筆者はとあるクレジットカードを使っています。
で、先日そのクレジットカードの会社からメールが来ていました。
それは「リボ払いに変更できますよ! よかったら、一括払いじゃなくて、リボ払いにしませんか?」というものです。
結論を先に言うと、リボ払い(借金)はとても損なお金の使い方なので、やめましょう。
資産運用の期待リターンと比べても、明らかに借金の金利が高すぎます。
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リボ払いは一番損な支払い方
筆者は資産形成・運用が専門であり、あまり借金については深い専門性を持っていません。
そのうえで、「リボ払い」はかなり損なお金の使い方だ、と思っています。
少なくとも、個人としては「絶対にしたくない」と思っています。
リボ払いとは? わかりやすくいうと、無意味で損な支払方法
このリボ払いのリボとは、revolvingのことです。
リボルビングとは、回転を意味します。
ルパン三世の相棒、次元大介の拳銃もリボルバー式ですね。
弾倉がくるくる回転するアレです。
転じて、リボ払いとは、一度にまとめて支払うのではなく、借金をしながら、複数月にわたって支払うものです。
そう。
借金の一種ですね。
3万円を借りたら、三カ月で750円のレンタル料金がかかる!
一例として、私が3万円のショッピングをしたとします。
- これを一括払いのクレジットカード払いにすると、3万円でのお買い物、となります。
普通ですね。損でも得でもない。
ではこれを私が、3カ月のリボ払いにすると?
- 翌月 10,375円
- 翌々月 10,250円
- 3か月目 10,125円
合計で750円も多く支払うことになります。
何もメリットがありません。
金融知識のない子供だともしかすると
「なーんだ、いま手元にお金がなくっても、750円支払えば、3万円の買い物ができるんだ。得じゃん!」
と思うかもしれません。
銀行に3万円お金を預けても、1年間で0.3円しか増えない
現在の銀行金利が0.01%とした場合、銀行に3万円お金を預けても
- 1年経っても、0.3円しか増えません。
それなのに、リボ払いにすると、3万円借金することで、
- 3カ月で750円も「損」してしまうのです。
いかにリボ払いの金利がべらぼうに高いかが、体感的にわかるかと思います。
資産運用での期待リターンは、高くても6%くらい?
ちなみに株式の期待リターンは長期金利+投資家の要求リターン5~6%くらいではないか、と言われています。
つまり、期待リターン通りに年率6%の場合、株式のリスクを背負うと、
3万円を投資して、1年間で、1800円のリターンが期待できるかもしれない、という世界です。
一方で先ほどのリボ払いでは、何もリターンがないのに、3万円で750円も損します。
まとめ:リボ払いはしてはいけない
思えばリボ払いは不思議な仕組みです。
リボ払いにするということは、いずれ、その借りたお金を、より大きなお金で返す、ということです。
つまり、リボ払いを選択している人には、本来の価格よりも高い、大きなお金の支払い能力がある、ということです。
だったら、リボ払いにしないで、普通に一括払いにした方が、「借金するより安く」買い物ができます。
どう考えても利用するメリットがない気がします。
くれぐれも安易な気持ちでリボ払いの設定にはしないようにしたいものです。