こんにちは。
金融教育研究所の佐々木裕平です。
現在、順調に新刊の準備が進んでいます。
もう少しすると正式に発表ができると思います。
とても楽しみです!
さて、本日は「いまさら聞けない! 分散投資すると、いいことあるの?」というテーマです。
Contents
資産運用の基本は分散投資! ってなんで?
資産運用の基本は分散投資です。
(※基本と書きましたが、応用でも分散投資です)
なぜでしょうか?
その理由は、投資対象を増やす(これを分散といいます)と、リスクが下がるからです。
ここでのリスクとは、標準偏差(値動きの散らばりの度合い)で表されます。別名、珍しいレベル(勝手にそう呼んでいます(笑))。
- 例えば、全世界の株式に分散投資すると、リスク(珍しいレベル1の場合)は20%くらい(だとここではします)。
- でも、一つの株式銘柄に集中投資すると、リスクは35%とか、もっと高いことがあります。
つまり、分散投資をすると、リスクが下がる!
もう一歩踏み込んで言うと、資産運用の安定性が増す! んです。
具体的にどうなるかというと、大きな金融危機が発生したり、コロナショックが発生した時に、分散投資をしている方が、減り幅が少なくって、うれしい! ということ。
反対に分散投資をしていないと、ショック時に、心が耐え切れずに、売却してしまいます。つまり、大損しやすい。
分散投資が意味ない! なんて大間違い!
でも中には「分散投資なんて意味ない!」なんて思っている人もいます。
例えば、どれか一つの銘柄に集中投資して、一気に儲ける方が絶対良いじゃん! というような考え方。
でもそれは経済学の仮説の一つ、効率的市場仮説の下では、無理な相談です。
だって、一気に儲ける優良銘柄がどれかなんて、いまの時点では誰にも分からないから。
(いまわかっていない未来は、その時点に観測してみないとわからない。いま正解が決まっていないことだから)
経済学の効率的市場仮説の下では、仮にわかっているとすると、その情報はすでに株価に瞬時に織り込まれているはずなので、優良銘柄を買っても、期待リターンは一緒です。
ということは?
そう。経済学上は(リスクが同程度のモノなら)分散投資しても、集中投資しても、期待リターンは同じだと考えられるのです。
で、分散投資<集中投資 という形でリスクは分散投資した方が低い。
分散投資した方が、お得なんです。
はい! 突然ですがクイズです。
あなたは次のうち、どちらが投資対象として良いと思いますか?
期待リターン (想定リターンの平均値 ・大きい方が有利) |
リスク (価格の振れ幅 ・大きい方が不利) |
|
投資対象A | 5% | 35% |
投資対象B | 5% | 20% |
誰でも(経済学上のニンゲン(効率を良い方を選ぶ)なら)「Ⓑの方が良いじゃん!」と思います。
そして・・・
- Ⓐ→集中投資
- Ⓑ→分散投資
ということです。
まとめ
- 分散投資すると、リスクが下がる!
- 資産運用の安定性が増す!
- 期待リターンは同じなのにリスクが小さくなるから、効率が良くなる!
- つまり、集中投資より、分散投資の方がお得!
ということですね。
それではまた!
佐々木裕平でした!